武蔵野東学園
180-0012
東京都武蔵野市緑町2-1-10
TEL:0422-52-2211
FAX:0422-53-1090
 

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治療教育のあゆみ

武蔵野東学園における自閉児の治療教育の歴史は昭和39年(1964)の幼稚園創立と同時に始まりました。武蔵野東幼稚園は「こころと体の健やかな子どもを育てたい」という親の心そのままに、ごく普通の幼稚園として出発しました。そこにたまたま健常の子どもに混じって自閉症の子どもの入園希望があり、創立者である当時の園長北原キヨが「どの子にも教育を受ける権利がある。小学校に入るまでに集団生活に慣れさせ、身辺自立ができるようにしてやりたい。」と受け入れたのが、自閉症教育にかかわるきっかけでした。

北原キヨ園長は、受け入れた以上は親同様の気持ちで責任を持って育てなければと、それまでの小学校教師としての体験をもとに自閉児の教育に取り組みました。自閉児を入れてくれる幼稚園で、しかも教育効果があるという評判が広がり、自閉児をもつ親が次々と子どもの入園を希望して全国から集まるようになりました。「生活療法」は、このような教育実践から生まれ、体系化されたものなのです。

子どもの成長にともなって上級校への要請が強まり、昭和52年(1977)に小学校を、昭和58年(1983)には中学校、昭和61年(1986)には技能高等専修学校を設立し、一貫教育の形態をとり健常児との混合教育や生活療法を実施してきました。

また、その教育効果は海外でも高く評価され、アメリカを中心として外国からの入学希望者が次々と集まり、昭和59年(1984)に学園内に国際学級を設置。昭和62年(1987)9月にマサチューセッツ州のボストン郊外にボストン東スクールを開校。現在も学園のスタッフが、現地スタッフと一緒になってアメリカをはじめとする外国の自閉児の教育にあたり成果をあげています。  

混合教育

当学園では、自閉症児と健常児が同じ環境の中で学んでいます。相互に影響し合い、ともに成長していくこのシステムを「混合教育」と呼び、幼稚園創立時より実施してきました。

この「混合教育」により、自閉症児は健常児から活気に満ちた刺激を受け成長していきます。成長過程に応じて健常児と交流の場を経験したり、一部の教科をともに学んだり、健常児のクラスで一日中過ごしたりすることもあります。混合の状況を確かめながら場合によっては元のクラスに戻して学習をするなど柔軟な教育活動を展開しています。教師も、同年齢の健常児の発達を視野に入れ、自閉症児の指導目標をみつめることができます。

つねに改善をしながら、健常児と自閉症児との交流がよりスムーズに、かつ子ども一人ひとりの能力や特性に即して行われるようになっています。また、幼稚園から高等学校年齢まで一貫して「混合教育」がおこなわれているのは世界でも「武蔵野東学園」だけです。

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◆生活療法◆

生活療法とは、「子どもの日々の様子や活動を通して、個々の子どもの個性を深く理解し、その成長の落ち込み部分を毎日の生活の中で綿密な計画のもとにトレーニングし、子ども自身の力で障害を乗り越えさせ、社会に自立させようとする方法」です。健常児の発達を視野に入れ、集団での刺激を活用した集団教育を通して、「体力づくり」「心づくり」「知的開発」の3つを重要な柱として指導を行っています。

生活療法は、子どもの障害にのみ着目するのではなく、人としての全体像をとらえた上で、将来を見すえて、子どもと親や教師との強い信頼関係のもとで積極的に働きかけを行う教育法です。

また、子どもの個人の能力や特性をしっかりと把握した上で、保護者と教師が相談して目標を設定し、協力してその目標に即した指導を行って、目標に対する到達度の評価をする「AGEシステム」を実施しています。

【体力づくり】

体力づくりにおいては、遊びや体育によって強く健康な体をつくり、年齢相応の体力をつけることをねらいとしています。同時に、体を使い気を働かせることによってエネルギーを発散し、情緒的な安定をはかり耐える力を養うとともに、生活リズムを調整していくのもねらいの一つです。
適度に運動し、たくさん遊んで疲れれば、子どもはぐっすり眠ることができます。ぐっすり眠ればはっきり醒め、まわりの刺激を吸収しやすくなります。これは、学習の基盤にもつながります。また、体育指導などを通して集団への適応力、ひいては社会性も身についていきます。

【心づくり】

心づくりの大きなねらいは、ききわけを育て自発性を培うことにあります。自閉児は、しばしば興味関心が狭く一つのパターンに固執する傾向があるため、生活体験も限られてしまいます。集団の中で刺激を受け様々な体験を積み重ねていけば、徐々に周囲に心が動くようになります。まわりを意識するようになると、何が期待されているのか理解できるようになり、生活習慣も身についてくるのです。自分でできることが増えてくれば自信や意欲が生まれ、自発性が育ち、コミュニケーションや言語の成長にもつながってきます。
また、遊びは自閉児の心づくりにとって欠かせない要素です。自閉児は遊びが上手にできず、しかも独り遊びが多くみられます。年齢相応な遊びに導くことによって、友達への関心が芽ばえ、集団適応の芽が生まれます。興味の幅も広がり、やがてこれが学習へとつながっていきます。遊具を共有し順番を待つことなどから、我慢することも覚えていきます。

【知的開発】

体力がつき、情緒的にも安定し、生活習慣も身についてきたら、さらに全体的な成長を促すために知的開発の指導を行います。知的開発においては、子どもの興味や関心の偏りを軽減し、知的能力を引き出し、健常児により近い感覚や能力を身につけさせることをねらいとします。
この指導の前段階として、まず視線集中トレーニングによって集中力をつけ、親や教師の指示が理解できるようにしていきます。
体育や音楽を通して模倣トレーニングを行って模倣力を養うとともに、並行して知的開発トレーニングを進め、知的な能力を引き出し教科学習へつなげていきます。


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◆各園校における治療教育 -15年間の一貫教育◆
     幼稚園
     小学校
     中学校
     高等専修学校

武蔵野東学園の混合教育・一貫教育のシステム



◆地域とのかかわり◆
各々が、住んでいる地域の活動に積極的に参加し、早い時期から地域に根ざしていくことは重要なことです。卒業後に生活の基盤が学校から各地域に移った時、そこでの生活が円満に進められるよう、当学園では休日に行われる地域の活動に参加して地元の人々と交流を深めることを勧めています。当学園の保護者の会も「地域ネットワーク」を作り活動しています。


 

「生活療法」「混合教育」に関する書籍とビデオ

 

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治療教育のあゆみ

混合教育

生活療法

各園校における治療教育

地域とのかかわり