校長の独り言【40】 



 前期試験も昨日で終わり、今日、生徒は試験休みです。静まりかえった校内では、忙しく試験の採点と学期末書類(本校は2学期制)の作成に先生方が机に向かっています。この様に、一斉に先生方が職員室で机に向かって事務処理をすることは1年間の中でもとても珍しい光景なのです。日頃は、空き時間の先生数名が職員室にいるだけで、生徒のいる時間帯では考えられないことなのです。しかし、実に真剣にかつ静かに事務処理に集中する様子は見事です。この集中力こそが、本校の教育の源なのかもしれません。こんな時、誰が初めに、静まりかえった職員室に笑いを投げかけるか、楽しみに観察しているのが私なのです。

 校長の独り言【37】
著書『ダメ人間はいない 学校で生徒はかわる』2002年より
第四章 学校で一番大切なのは教師集団の「和」と「連携」
○本当は、「和」は「笑」なのかもしれない
 武蔵野東学園内のすべての職員室には、創立者北原キヨの直筆の「和」という文字が額に入り掲げられている。生前北原キヨ先生の口癖は、「教育はチームワーク『和』であり、『和』なしには教育は成立しない。」であった。この「和」はまず教職員間の和であり、教職員と保護者の和を意味している。ある意味で、武蔵野東学園の教育の真髄かもしれない。聖徳太子も同じような事を言っている、「和を以て貴しと為す」(人間同士の信頼や絆が何よりも大切である)と。
 

校長  情報ID 14980 番  掲載日時 09/29/2006 Fri, 10:30