校長の独り言【44】 



学生の茶髪とピアス、やめれば現金1万・続ければ懲戒(読売新聞)
『秋田市の学校法人「秋田経済法科大」(小泉健理事長)が10月、同大と、系列の秋田栄養短大に、茶髪とピアスを禁止する規則を設ける。
 従わない場合には「懲戒」もあるが、指導に応じて改めた学生には褒賞金1万円が付いた学長賞を贈る“アメとムチ”を用意。文部科学省学生支援課も「聞いたことがない事例」と言う。
 新たに制定された「学生の頭髪・装身具に関する要綱」では、男女とも、頭髪について「周囲に不快感を与える特異な髪形、染色、脱色は禁止」、装身具も「華美を避け、品位を保ち、ピアスは禁止」と明記した。該当する学生には、新設された教育指導室担当の教官らが指導。どうしても指導を受け入れない学生には、教授会に諮ったうえで注意処分などの「懲戒」もあり得るとする規定も盛り込んだ。』

 こんな記事が目にとまりました。早速、「茶髪 1万円」で検索してみると、驚くほど多くのブログにこの記事に対しての意見が書き込まれていました。
 私は、学校とは、こどもたちを保護者からお預かりして、知識、生き方を教え、実社会で通用する人間を育てる場であると思っています。確かに、“アメとムチ”は如何かと思いますが、あるブログにも書かれていましたが「フリーターでも茶髪だと仕事がない」のが現実なのです。
私はこの件に関して、いつも本校の生徒と保護者にこの様な話をしています。『あなたは今とっても疲れていて電車を待っています。当然疲れているので出来る限り座りたいと思っています。電車がホームに入ってきました。車内を見渡すと、2箇所席が空いていました。両方とも高校生のグループの中の席でした。ひとつのグループは、髪も服装もきちっとしています。もうひとつのグループは、茶髪で服装も乱れています。疲れているあなたはどちらに座りますか。』と質問しています。さて、皆さんはどちらに座りますか。
 ただひとつ言えることは、この問題は、大学に至るまでの教育機関で当然すべき生き方教育ではないでしょうか。

校長  情報ID 15197 番  掲載日時 10/10/2006 Tue, 10:27