校長の独り言【51】 



 武蔵野東学園に就職してあと1年で30年を迎えます。新任時代は、北原勝平先生・キヨ先生から直接的に教師としてのイロハを教えて頂きました。特に、自閉症教育のこころを教えていただきました。私が教員2年目の時に、当時学園の教育顧問であった安部歳夫先生とお目にかかり、障害児教育に関して教えて頂きました。そして、ボストン東スクールの開校に伴い、キヨ先生が日米の両方を行き来しての指導の必要性から、キヨ先生がボストンに行っている間、日本の学校のことが気がかりにならないようにと、野田彰先生がご着任され、当時まだ若い私たち教員の教師として、教育全般に渡る教えをいただきました。
 この様に、私の人生の大先輩であり、教師としての大先輩がやさしく時には厳しくご指導して頂いたからこそ、まだまだ未熟者ですが、今日の自分があると思っています。
 しかし、いつまでも大先輩の先生方一緒に子どもたちの事を語り続けることは出来ません。
 北原キヨ先生は平成 元年 1月14日ご逝去
 北原勝平先生は平成 7年 4月16日ご逝去
 安部歳夫先生は平成17年 3月17日ご逝去
 野田 彰先生は平成17年12月31日ご逝去
 4人の先生方がご逝去するたびに、私は学園発展のための努力とその責任の重さを改めて感じてきました。
 私立学校であるため、学校と経営とを当然切り離して考えるわけにはいきません。しかし、教師故に経営いう点には疎い我々を引っ張ってきてくれたのが横山事務長でした。その横山事務長が10月17日にご逝去されました。何だかこころの中に大きな穴ができたような心境です。経営という観点でいろいろなアドバイス、指導をしてくれたのが兄(私と一回り違いでした)のような横山事務長でありました。
 そして、今、勝平先生、キヨ先生、安部先生、野田先生がご逝去された時と同じように、学園発展のための努力とその責任の重さを今まで以上に感じているところです。
さらに、命日となった10月17日は私の妻の誕生日であることもあり、私は、生きている限り横山先生のことを忘れることはありません。
 横山芳夫先生のご冥福をお祈り申し上げます。

校長  情報ID 15484 番  掲載日時 10/24/2006 Tue, 11:37