校長の独り言【53】 



 明日は、本校の平成19年度生徒募集の為の第1回学校説明会が開かれます。
 今年度本校が開校20周年を迎えたこの機に、ここに至るまでの本校の20年を思い返してみました。
 1986年(昭和61年)に武蔵野東中学校の第1期生の卒業年度に合わせ、自閉児の社会自立の為の最終教育現場として、広く公立中学校から健康な生徒を募集し、混合教育という人間教育にとっての最高のステージと、専修学校の目的である職業教育を展開する学校として誕生しました。
 この20年の歳月の中で日本はもちろんのこと世界が大きく変化しました。そして、人の生き方、考え方、価値観とどれをとっても大きく様変わりしたと思います。開校当時は15歳人口の多い時代で、「15の春を泣かすな」の合言葉の中で、ある意味高等専修学校は都立、私立高校に入れなかった生徒の受け皿的な存在であったかと思います。そのような状況の中で、高等専修学校の独自性や個性化をどのように打ち出していくのか、本校としても試行錯誤の時代であった気がします。
 そして、今、少子化に加え、教育現場においては学力低下・不登校・高校中退・学級崩壊・犯罪の低年齢化等の問題対応として、「外国人学校への大学入学資格付与」、「大学、専門学校における個人の多様な学習歴等の個別審査の導入」、「大学入学資格検定(大検)の見直し」、そして、「各市町村の実状に合わせて導入が可能にと6.3制の見直し構想」、「新しい公立学校の仕組みのための新学校宣言」、「全国学力テストの実施構想」そして「2007年度大学全入時代到来の発表」と日進月歩の教育改革等が行われ、そして行われようとしています。 
 また、障害のある子ども達の教育においても、特別支援教育の推進が叫ばれ、発達障害者支援法、障害者自立支援法が施行とこちらも改革が進められています。
 このような状況の中で、本校のように様々な個性の生徒が学ぶ学校では、アンテナをたえず張り、新しい情報をいち早くキャッチし、独自の対応を常に心がけていく必要があります。このような改革に伴う情報は、ある意味総論的には問題解決のための新しい試みではありますが、各論的には本校が既に先行していることもあるように思えるところもあります。
 そして、明日の説明会では、この3点を強調してお話しようと思っています。
1.混合教育という人間教育(友愛精神)にとっての最高のステージと
                 専修学校の目的である職業教育を展開する学校  
2.A君の担任は全教員である体制と精神の学校
3.フリーターを出さないを目標に、1年次からの継続的な進路指導を展開する学校

校長  情報ID 15574 番  掲載日時 10/27/2006 Fri, 15:06