校長の独り言【68】 



 昨日、第23回合唱コンクールが三鷹市芸術文化センターにおいて開催されました。各クラス、学年とも日頃の練習の成果を十二分に発揮し、非常にレベルの高いコンクールとなりました。
ここまでお読みいただいて、何かおかしいと思いませんか。本校は今年度開校20周年なのに、なぜ第23回かと言いますと、合唱コンクールひとつとってもそこには20年の歴史があるのです。
 昭和61年本校開校の頃は、公立中学校が荒れていた時代のピークの様な時で、本校にもその雰囲気を持った生徒が入学してきていました。ですから、諸行事に対しての取り組み意欲がなく、特に合唱に対しては、自ら歌うという雰囲気がありませんでした。そこで、先生方と話し合い、合唱コンクールを年2回の開催として、生徒の気持ちの高揚を図ったのです。ですから、当時は、会場も本校の地下の講堂であり、かつ保護者の参観を認めず生徒だけのコンクールでありました。
 しかし、この20年の積み重ねにより、諸行事に対して、自ら積極的な関与と楽しみことのできる校風の完成により、現在のように、公のホールで、保護者の皆さんの参観を積極的に促し、そして、審査委員には学園の音楽科の先生方にお願いするという本格的なコンクールとなってきたのです。
 本当に、この20年の積み重ねが、素晴らしい校風へと進化してきたことを嬉しく思うと同時に、10年後の30周年を迎えるときには、更に進化した校風を築いていたいと願っています。

校長  情報ID 16489 番  掲載日時 12/13/2006 Wed, 09:40