校長の独り言【97】 



 8日の入学式を終え1年生も混合教育と職業教育を大きな柱としている本校での学校生活を順調にスタートさせました。今週、1年生は一人ひとりの保護者の方と担任、副担任が共通の願いである「一人ひとりの生徒の成長」の実現のために個人面談を実施し、情報の共有を図っています。そして、来週実施する二泊三日の1年生研修を経て、本格的に本校の教育の中で成長していくことになります。
 このように、希望に満ちた4月を迎えたのにもかかわらず、このような記事が目にとまりました。

 『発達障害、社会の理解不足=過半数「深まっていない」-内閣府調査
4月7日19時1分配信 時事通信
LD(学習障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)、自閉症など「発達障害」への社会の理解は深まっていない。過半数の人がこう考えていることが7日、内閣府の「障害者に関する世論調査」結果から分かった。2005年4月の発達障害者支援法の施行後、早期発見や成長過程に応じた支援の体制づくりが進んでいるが、周囲の理解はまだまだ不足しているようだ。
 調査は2月8日から18日にかけて成人男女3000人を対象に実施した。回収率は60.5%。発達障害は認知能力に関する先天性の障害で、周囲と異なる言動を取るケースが多い。
 調査では、発達障害への社会の理解が「深まっていると思うか」と尋ねたところ、否定派は51.6%に上った。一方、肯定派は34.5%にとどまった。内閣府は「政府としてさらに取り組みを進める必要がある」としている。』
 
 この記事を読んで、障害のある人にとって、発達障害者支援法、障害者自立支援法、さらには特別支援教育の推進とこの3年間で近年にない法整備がなされているのに、何故という疑問でいっぱいになりました。やはり、何でもそうですが日本の文化なのでしょうか。何か改革が終わるとその達成感で終わってしまう。更に行政やマスコミが改革を終えるとおのずと取り上げないので新たな試みが風化してしまっているようにしか思えてなりません。
 いずれにしても世間はどうであれ、我が武蔵野東学園は、本学園の実施する混合教育を更に充実させ全国に普及させて行きたいと思います。そして、近い将来、「発達障害への社会の理解が深まっていると思うか」の質問に肯定派が100%となることを願って頑張ります。


 

校長  情報ID 18231 番  掲載日時 04/12/2007 Thu, 12:25