校長の独り言【166】 



 ある大学の教授との会話を紹介します。
 少子化と大学全入時代の中で、各大学とも学生募集に力点をおき懸命に活動しているのが、現在の高等教育機関の状況であります。何故ならば、全国の4大の4割、短大の6割が定員割れをしているからです。
 この様な状況下で、毎年、後期中等教育機関の現状から通信制高校、サポート校から入学してくる学生が年々増えている現象があるようです。しかし、多感な高校生時代に集団生活を経験していないことで、大学入学後にまた不適応や不登校になってしまう傾向があるとのことでした。
 やはり多感な時だからこそ、集団の中に身をおき、集団生活の中での喜怒哀楽を経験することが人間形成の基本であると思います。また、中には、フレックス制の公私立の高校もありますが、3年間のフレックス制が身に付いた生徒が、18歳ですぐに社会人として仕事に適応できるとは思えません。また、18歳の人をはじめからフレックス制で雇用してくれる企業は皆無であると思います。
 ペーパードライバーの如く、益々「ペーパー高卒」の人が増えることは、大きな社会問題に繋がるような気がしてなりません。

校長  情報ID 25476 番  掲載日時 06/23/2008 Mon, 16:42