校長の独り言【184】 



 9月も4週目に入り、3年生の卒業後の進路も徐々に決まりだしてきました。3年生の進路活動、そして1.2年生の定期試験と並行して、いよいよ次年度の生徒募集が本校でも本格的になってきています。   
 私学協会主催の説明会での様子や中学校の先生方の話を総合すると、やはり後期中等教育機関の最近の傾向は経済的なものが関係してか、都立志向が非常に強いとのことです。
 しかし、6,507人の都立高校欠員募集の現状、入学後の塾や予備校への毎月の支払い、中途退学すると2度目の入学金の発生と、真に経済的なものだけであるのであれば、中学校卒業後、都立高校に進むことが必ずしも経済的負担を抑えることにはならない現実をもっと中学生の保護者の皆さんに理解して欲しいと強く思っています。
 私は機会ある毎に、私立の教員としてではなく一人の子の親として、この現状をお話しさせて頂いていますが、やはり、目の前のこと、今直面している問題への直接的な対応策としか思えてなりません。都立高校に入学し、塾や予備校に毎月5万円払うのなら、私立への授業料は毎月必ず払えるのではないでしょうか。更には、サポート校や通信制高校の新設が後を絶たない現状ですが、この募集期になると毎年、中学校3年生には遠回りをしない、学校選択を強く願うばかりです。

校長  情報ID 26679 番  掲載日時 09/25/2008 Thu, 11:07