校長の独り言【185】 



 先週末は多くの小学校で運動会が開催されていました。私の子どもの頃は10月中旬頃の開催であったと記憶していますが、前日から翌日の運動会が楽しみで仕方がなかった思い出があります。そして朝登校すると、校庭には白のラインが石灰でいっぱい書かれ、頭上には万国旗がなびき、大きな入退場門が置かれ、昼には家族総出でお弁当の輪を囲みました。ですから食いしん坊の私は、今でも太巻き寿司、いなり寿司、柿、梨を見る度に、子どもの頃の運動会を思い出します。
 しかし、最近の運動会は私の子どもの頃と少し様変わりしたような気がします。頭上には万国旗ではなく色旗であったり、またまったく旗はなかったり、昼食も出来合いであったり、徒競走も順位をつけなかったりと私の子どもの頃の運動会とは違ってきているように思います。私にとって徒競走の順位毎に決められた色リボンは、学校から自宅に帰るまでの世界にひとつしかない勲章以上のものでありました。
 時代や価値観の違いだけでしょうか。小学校の運動会ひとつとっても、教育現場にもっともっと古き時代の良いものは残していかなければならないと痛感しています。
 本学園の小学校も先週末に、万国旗、入退場門、昼には家族総出でお弁当の輪、更には、聖火ランナーに聖火台の環境の中で、まさにミニオリンピックのように運動会が開催されました。子どもたちにはきっと素晴らしい思い出になったことと思います。

校長  情報ID 26777 番  掲載日時 09/30/2008 Tue, 16:10