校長の独り言【191】 



 11月に入ると同時に、当学園でも次年度の募集活動が本格化してきます。戦陣を斬って幼稚園と小学校は、11月1日より出願、入学(入園)試験と正に次年度募集の本番を迎えます。
 本校も、11月1日(土)の午前10時より学校説明会を開催致します。この少子化に加え、都立志向の強い後期中等教育機関の中での募集活動は年々厳しさを増していますが、本校の教育、本校でしかできない教育の現状を、是非多くの中学生と保護者の方に来て頂きたいと強く願っています。

 以前にも書きましたが、私学協会主催の説明会での様子や中学校の先生方の話を総合すると、やはり後期中等教育機関の最近の傾向は経済的なものが関係してか、都立志向が非常に強いとのことです。
 しかし、6,507人の都立高校欠員募集の現状、入学後の塾や予備校への毎月の支払い、中途退学すると2度目の入学金の発生と、真に経済的なものだけであるのであれば、中学校卒業後、都立高校に進むことが必ずしも経済的負担を抑えることにはならない現実をもっと中学生の保護者の皆さんに理解して欲しいと強く思っています。
 私は機会ある毎に、私立の教員としてではなく一人の子の親として、この現状をお話しさせて頂いていますが、やはり、目の前のこと、今直面している問題への直接的な対応策としか思えてなりません。都立高校に入学し、塾や予備校に毎月5万円払うのなら、私立への授業料は毎月必ず払えるのではないでしょうか。
 更には、サポート校や通信制高校の新設が後を絶たない現状ですが、高校卒業の資格だけではダメなのです。そこには集団の中で磨かれた人間的な成長が無くてはダメなのです。ペーパー高卒にしてはダメなのです。
 この募集期になると毎年、中学校3年生には遠回りをしない、学校選択を強く願うばかりです。

校長  情報ID 27391 番  掲載日時 10/30/2008 Thu, 15:13