校長の独り言【244】 



 こんな記事がありました。
『公立高校の入学試験で、学力検査がない推薦型の選考方法を見直す動きが広がっている。和歌山県と静岡県がすでに一般入試に一本化したほか、埼玉など3県が来春入学の10年度入試から、千葉など3県が13年度までに、すべての受験生が学力検査を受ける方式に改める。学力検査なしに入学できる高校の増加が、中学生の「学力低下」の一因という指摘が背景にある。』
 中学生の「学力低下」、「学力検査がないため学習習慣が定着しない」、「高校入学のレベルに達していない生徒が多すぎる」と言う現状を改善するために、学力検査がない推薦入試を廃止し、一般入試に一本化すれば解決のつく問題だと私は思いません。
 中等教育機関の現状から、更に根本的な改革が必要であると思います。
・高校中退、不登校の増加とフリーター、ニート問題
・通信制高校、サポート校の増加によるペーパー高卒の増加
・対処療法的な公立学校改革とその現状
 更に、教員や保護者等が職業教育を普通教育よりも格下に見る傾向や、目的意識が希薄なままでの普通科志向の現状をどの様に改善していくかが最も重要であると思います。
 人間は、生きるために、将来の職業生活のために学んでいるだと思います。ですから、キャリア教育、職業教育の観点から、この機に、現行の学校制度そのものの見直しが必要ではないでしょうか。そして、日本の将来のために、フリーター、ニート、ペーパー高卒の増加に対して早く歯止めをかける方策こそが必要だと私は思っています。

校長  情報ID 33686 番  掲載日時 11/04/2009 Wed, 15:24