校長の独り言【274】 



 5月29日に旭川市の大雪クリスタルホール大会議室で講演をさせて頂きました。
 この講演は、北海道・マサチューセッツ姉妹州提携20周年記念事業の一つで、ボストン東スクール・ジャズバンドが第15回ジャズマンス・イン・旭川に招待して頂いたことから、本番の演奏だけではなく、「ボストン東スクールとの市民交流事業」として、広く多くの市民との交流を目的として実施されました。
 旭川市は、北海道にあって札幌市に次ぐ人口を数えながら、発達障害のある子どもたちの高等養護学校が存在しません。そこで、西川旭川市長を会長に、高等養護学校の設置の気運が高まっている状況があり、養護学校訪問、表敬訪問の予定の中で、記念講演として「障害児・者に開かれた未来」のテーマの基に、武蔵野東学園の取り組みについてお話しをさせて頂いた訳です。
 講演は、本学園の歴史と現状、生活療法、混合教育の実際と成果、自閉症児の卒業後の進路状況、職場定着指導、武蔵野東学園のゆめ、と話をさせて頂き、最後に、旭川の子が、旭川で学び、旭川で生きていける、「地域で共に生きる」ためにはについて、私から東学園での経験を基に、高等養護学校の設置の為の運動と同時に、次の2つの準備も並行して行うことを強く話させて頂きました。                                
◇卒業後の働く場の確保
  日中、地域社会の中に働く場を確保し、余暇を家族とともに過ごすという社会人としてあたり   前な生活を営むために

◇親亡き後、地域で生きていける仕組み作り
地域社会の中で、その人の人生のすべてが完結できるために
 
 さらには、旭川市全体で、「心のバリアフリー」、みんなが安心して暮らせる「まち」作りを、市長を先頭に市をあげて取り組むことが、「地域で共に生きる」ことへの最短距離であると、結びの言葉で講演を終わらせて頂きました。
 我が学園の取り組みが、旭川の皆様の、今後の高等養護学校設立の参考になれば大変嬉しく思います。
 話は変わりますが、明日は、本校の第23回スポーツ大会です。また、いろんなドラマがありそうな予感がしています。大変楽しみです。

校長  情報ID 37238 番  掲載日時 06/04/2010 Fri, 09:16