校長の独り言【325】 



 6月4日(土)のスポーツ大会は、天気に恵まれ校庭で開催することが出来、多くの感動を受けました。むらさき会顧問も務める私としては、前週のむらさき連合会親子運動会が雨だっただけに何か非常に複雑な心境が残ってしまいましたが、ともあれ、2週続いた体育行事全てが怪我なく終えることが出来て安堵しています。
 そして、本日、2年生の生徒2人がボストン研修へ出発して行きました。先日のスポーツ大会の閉会式の時に、壮行会を行い、2人は全校生徒、教職員、保護者の前で今回の研修にかける意気込みをしっかりと語っていました。そして、昨日、私からは「学ぶこころを忘れずに」を伝え、本日の出発となりました。
 この研修は、本校開校以来、姉妹校であるボストン東スクールの多大なご協力を頂いて実施しているもので、実に多くの生徒が素晴らしい経験をさせて頂きました。研修生は、東スクールのドミトリーの中に専用の一室を用意して頂いており、この部屋を生活の基盤として、日中は学校で学ぶという生活となります。当然、ドミトリーですので、食事についてはカフェテリアで毎食用意されますが、自分の衣類等の洗濯と部屋の掃除は自分の仕事となり、多くの研修生は、親の有難みを実感し、今まで実に親に大きな負担と心配を掛けていたことに気付き、親離れの第一歩を踏み出しているように思います。
 親への感謝のこころだけではなく、この研修を通して、自分をじっくり見つめ、自分の将来について考える時間の環境があることから、ほぼ全員の生徒が将来の方向性を明確にして帰国していることが、この研修の最大の成果であると毎年実感しています。更には、休みの日には、ボストン東スクールの保護者の皆さんが、ドミトリーからピックアップしてくださり、異文化を肌で感じる機会も多く用意して頂いているとのことで、その心遣いに感謝の気持ちで一杯です。
 今回も、2ヶ月後の帰国時に成長した2人と会えることを楽しみにしています。

校長  情報ID 42727 番  掲載日時 06/08/2011 Wed, 13:10