校長の独り言【326】 



 中学生に高等専修学校を正しく理解してもらうための、「2012年度版東京都高等専修学校概要」が完成しました。私の刊行のあいさつを紹介致します。

      今、一番必要なのは、「キャリア教育」・「職業教育」です

                             東京都高等専修学校部会
                              代表幹事 清 水 信 一

 完全失業率約9%、非正規雇用率約32%、無業者約63万人、新規学卒者の早期離職が中卒7割、高卒4割、大卒3割、高卒就職内定率77.9%・大卒就職内定率68.8%、卒業後に就職も進学もしない大学生15万人、高校生5万人、これが今の日本の現状です。
 そして、この10年間で通信制高校の学校数は2倍以上に増え、定時制高校の様子はすっかり様変わりしています。いかに、現行の高等学校では学びにくい生徒が増えているかが理解出来ると思います。
 このような状況の中で、「職業教育」をメインとする高等専修学校こそが、時代の流れをいち早く察知し、子どもたちのために臨機応変に対応してきたと胸を張って言えます。それは、様々な個性の生徒に対しての教育のみならず、その時代における様々な教育に関する問題に対して、いち早く対応してきた後期中等教育機関は、他でもなく「高等専修学校」であると自負しているからです。
 このように、すべての学校種で「職業教育」の必要性が大きく叫ばれている時に、高等専修学校が実践している「職業教育」こそが、今の時代に直ぐに必要な「教育」であると思っています。 
 この高等専修学校概要が、中学生一人ひとりの個性にあった学校選択に必ずや役立つと確信すると共に、中学校卒業後の学校生活がより豊かなものとなることを願っております。

校長  情報ID 42835 番  掲載日時 06/14/2011 Tue, 09:14