校長の独り言【331】 



 先日、久しぶりにテレビで「はじめてのおつかい」を観ました。ドキュメンタリー番組であるので、当然、脚本がある訳ではありません。買うものを間違えたり、個数を間違えたり、兄弟げんかをしたり、買い物が出来なかったりと予想外の多くのハプニングがそこには起こります。 
 しかし、おつかいを成し遂げた時には、すべての子どもたちが確実に一回り以上に成長しているのです。この番組の紹介文に「おつかいの中で様々に発生するトラブルなどを通して、子供の自立を応援するだけにとどまらず、親子関係のあり方や教育におけるあり方などを視聴者に改めて考える機会も提供する。」とありました。 
 私は、この番組は家庭教育で一番大切なことを示唆している番組であると思っています。親から離れる時に辛そうに泣く子ども、その子どもの泣き顔をみて辛さをこらえ、我が子の成長を願い葛藤する親の姿と、親子がこのような経験を積み重ねるからこそ、子どもが成長出来るのだと、毎回この番組を観るたびに考えさせられています。

校長  情報ID 43549 番  掲載日時 07/20/2011 Wed, 14:40