校長の独り言【344】 



 29日の土曜日に、第1回学校説明会を午前10時より開催致します。本校の体験入学、協会主催の説明・相談会、更には当校のホームページ等で機会あるごとに、後期中等教育の現状と高等専修学校への正しい理解を求め、出来るだけ具体的に説明をしてきました。ある意味、29日はその集大成であると考えています。
 高校でなく、専門学校でもない、高等専修学校を正しく認識してもらうために、また、校長の独り言【339】にも書きましたが、9.26号の『AERA』の「卒業生の45%はニート予備軍」という通信制高校の現実の中で、もし、中学校3年生の段階で高等専修学校を知っていたら、もしかしたら遠回りをせずに人生を歩めた人がいっぱいいるように思えてなりません。この高等専修学校の教育を、もっと多くの人に理解してもらえることを願い、29日にはまた、次のようなポイントで説明をする予定です。

①現在社会の問題点
15~24歳の若年層の完全失業率約9%、非正規雇用率約32%、フリーター183万人、ニート約63万人、新規学卒者の早期離職が中卒7割、高卒4割、大卒3割、高卒就職内定率77.9%・大卒就職内定率68.8%、卒業後に就職も進学もしない大学生15万人、高校生5万人、これが今の日本の現状であること。
 
②後期中等教育機関の現状
既存の高等学校で学びにくい生徒の増加に伴い、通信制、定時制の生徒の増加、この10年間で通信制高校の学校数は2倍以上に増え、1/3は1年間で1単位もとらず、卒業生の4割は、就職も進学もしていない、かつ定時制高校の様子もすっかり様変わりしてしまった。この現状から、京都府は定時制・通信制在り方について再検討に入るとのこと。

③高等学校と高等専修学校の格差はない
高等専修学校も高等学校等就学支援金の対象校であり、その他の保護者授業料等負担軽減も同様である。卒業後の進路に関しても、高等教育機関への進学、就職は高卒求人、公務員試験は人事院規則で高等学校同様に初級対象であり、生徒にとって格差は存在しないこと。

④この問題解決のためには
既存の学校において、キャリア教育・職業教育の欠如が最大の問題点であり、この悪循環を止めることが出来るのは、既存の学校制度の中で、高等専修学校が最短距離にいると考えていること。
 
 当日は、本校の教育内容をより良くご理解頂くために教育方針・概要の説明・入試の説明を、さらには普段の生徒の様子や学習内容について理解して頂くために授業見学も企画しています。事前申し込みは不要ですので、是非お越しください。

校長  情報ID 44852 番  掲載日時 10/27/2011 Thu, 14:10