校長の独り言【427】 



 2013年版「子ども・若者白書」が発表になりました。15~34歳の若者を対象に12年の雇用状況などを調べたところ、職に就かず学校にも行っていない「ニート」の割合は11年比0.1ポイント増の2.3%で、統計を開始した1995年以降、最も多かったとのことでした。この発表を受けて、内閣府は「社会での能力発揮を支援する対策が必要」と分析しているとのコメントを出しています。
 
 如何に、すべての学種においての、職業教育、キャリア教育が重要であるかがわかります。明らかに、国の普通教育重視の施策と、職業教育を軽視する社会の風潮、更には、職業教育をメインとする専修学校(専門学校、高等専修学校)の社会的認知の欠如が生み出したと言っても過言ではない、と私は考えています。

 とは言っても、職業教育をメインとする専修学校(専門学校、高等専修学校)のすべての卒業生が、実社会で職業人として、全く問題なく、ニートとは無縁の生活をしているとは残念ながら言い切ることは出来ません。

 しかし、普通教育重視の学種の卒業生と比較すれば、おのずと結果は出ると確信しています。

 最後に、この問題の解決策は、やはり幼児教育からすべて学種において、職業教育、キャリア教育の積み上げ教育しかないと再確認しました。

校長  情報ID 54623 番  掲載日時 06/21/2013 Fri, 14:04