校長の独り言【516】 



 先日、朝早い中央線に乗りました。そして、何十年と乗っていながら、初めて最後尾車両の車掌室の壁際に位置しました。

 日頃、電車に乗る時は、私の体型から皆さんにご迷惑にならないようにと、出来るだけ端に乗るようにしています。ですから、椅子に座るときも端に座るのですが、私が座りひとつ空けて誰かが座っていると、その空いている席に積極的に座ろうとする人は少ないように思います。気のせいでしょうか。

 話は戻りまして、車掌室の壁際から、電車の走る後方を眺めていると、あまりにも初めて知ることが多く、正直びっくりしました。
 線路が真っすぐでないことは知っていましたが、阿佐谷と高円寺の間が、あんなに高低差があって登りが続いていたこと、東中野と大久保の間が、あんなに長いカーブがあったこと、信濃町と四谷の間のトンネルが、あんなに長くカーブしていたこと等。実に、初めて知ることが多く、感動しました。

 時には、このように前に進むことだけではなく、歩んできた後ろを振り返ることも大切なのではないかと痛感しました。
 駅で停車し、トンネルをくぐり、橋を渡り、急な上り坂や下り坂に挑み、時には、自然災害等で運休になることもあります。

 今度、時間のある時に自分の歩んできた後ろを、人生の最後尾車両の車掌室の壁際に位置して、振り返りから多くの再発見をしてみたいと思います。

校長  情報ID 65163 番  掲載日時 06/03/2015 Wed, 09:02