校長の独り言【548】 



 2月1日、私立中学校入試解禁日に、こんなニュースがありました。
『都内で私立中学入試が本格化 小学生増で二極化進む
 東京都内で、私立中学校の入学試験が1日から一斉に始まりました。
東京・港区の麻布中学校では、試験開始の1時間半前となる午前7時半ごろから受験生が次々と姿を見せました。付き添いの保護者や学習塾の関係者から最後の激励を受けて、子どもたちが受験に臨みました。
 保護者:「きょうで最後なので、できる限り頑張ってきます」
 受験生:「頑張ります!」
 学習塾の四谷大塚によりますと、全国的には少子化が進んでいる一方で、都内では小学生の人口が増加傾向にあります。このうち5人に1人が中学受験をしますが、最近は難関校で競争が激化する一方で、定員確保に苦労する学校もあるなど二極化が進んでいるということです。都内では1日から始まる私立に続いて、3日に国立大学の付属中学と都立の中高一貫校などで入試が行われます。』

 このような状況下で、私立高校、私立高等専修学校を取り巻く東京都の状況は、授業料無償の都立高校と、授業料の必要な私立高校、私立高等専修学校との正に二極化が進行しています。
 その結果、この状況下で、やはり授業料のいらない都立高校を選ぶ傾向が加速しています。

 その一方、大阪府においては、1、2年生の73.1%が就学支援金加算支給1.5倍、2倍、2.5倍のご家庭ですが、大阪府独自の就学支援金制度により私立高校、高等専修学校の授業料が無償化となり、授業料での学校選択から、教育内容での学校選択に変わりました。その為、様々な家庭環境の生徒が同じ条件で学校選択をすることが出来るようになっています。これにより、進学後の不適応もなくなり、中退や不登校の問題も好転しているとのことです。

 私学助成の格差を是正することで、このような成果を出している地域もあることから、早急に、全国に普及することを強く願って止みません。

校長  情報ID 68741 番  掲載日時 02/03/2016 Wed, 10:01