校長の独り言【549】 



 ことわざに、「獅子の子落とし」という言葉があります。
ライオンの例えで、知っている方は多いと思いますが、意味は、「獅子の子落とし」とは、わが子に厳しい試練を与え、その器量を試すことで一人前に育てることができるという例えです。

 また、ある講演でこんな例えがありました。「現在は、二輪車に乗れるのに、三輪車に乗せる親が多い。」

 両方とも、子育てに関したものですが、確かに、時代が変わり私の新任時代とは大きく様変わりしているのが事実です。
 
 子育ては、子どもを育てるわけですから、悩み苦しむことも多々あります。当の私も悩んだことはあります。
 高等専修学校の教員をしていて、様々な個性の生徒たちと接していく中で、なぜ今、問題解決の為に動き出さないのか、だだ、問題を先送りにしているだけではないかと思うことがいっぱいあります。

 やはり、社会に出る前の学校教育の役目は、一人ひとりの生徒の問題を先送りにすることなく、問題解決に努め、社会に出ても、挫折することなく、社会生活が営まれるように成長させるのが学校の役目だと思っています。

 例えば、不登校の生徒が通信制やチャレンジスクールに進むことは、ある意味、集団教育を避け、不規則な生活時間の継続であると思います。

 高卒求人の中には、自宅での仕事、フレックスの仕事はありません。

 どこかで、しっかりと問題に立ち向かわずに、問題を先送りするだけでは、いつになっても、本人も、その家族も幸せになれません。私は、そう考えます。

校長  情報ID 68885 番  掲載日時 02/10/2016 Wed, 08:11