文章の書き方(6W3H) 



  「とても分かりやすい文章ですね。」と言われる人と、「分かりづらい文章だなぁ。」と言われる人がいます。いったい、その違いはどこからくるのでしょう。小学校の国語の授業で「5W3H」(「いつ、どこで、誰が、なぜ、何を、どのように、どのくらい、いくら」)を教えることがあります。

  情報を正しく伝えるときにたいへん重要なもので、文章を書くときの基本です。これは、大人が書く場合にもむろん当てはまります。分かりやすい文章は、この点がしっかりと押さえられているわけです。

  さて、「文章を書くためには、まず自分自身に問いかけることである」ということについて考えてみましょう。例えば、「このあいだ、近くのデパートの物産展でとてもおいしい弁当を買い、有意義な時間を過ごした。」とします。これは、無意識のうちに超高速で自問自答しているもので、意識的に作られたものではないと考えられます。

  これを分かりやすく人に伝えるためには、どこのデパートなのか、どんな弁当を購入したのか、などを入れ込む必要があります。「先週の日曜日、武蔵野駅前のひがしデパートで行われていた北海道物産展に行きました。とてもおいしい大人気の海鮮弁当を三つも買うことができ、有意義な時間を過ごしました。」といった具体的な表現によって、人に伝えるための文章になります。

  さらに分かりやすくするためには、「誰と(誰に)」を追加してみましょう。これで6W3Hの手法になりました。「いつ、どこで、誰が、誰と(誰に)、なぜ、何を、どのように、どのくらい、いくら」を文章に入れ込むことで状況がより明確になるわけです。

  今後、お子さんが日記を書く時や作文の宿題を行う時などに、6W3Hのアドバイスをしてみてください。今までよりも分かりやすく伝わりやすい文章が書けるようになるはずです。
  また、メールを打つ際などにも役立ちますので、保護者の方もぜひ活用してみてください。

木村 修二  情報ID 70837 番  掲載日時 06/14/2016 Tue, 14:20