実践研究活動 ~1学期のまとめ~ その1 


Dシートから探るコンセプトブック
生活を豊かに~梅雨の季節に雨をイメージして~

本園では教育重点をもとに、よりよい教育を目指して実践研究を行っています。今年度は、次の4つをテーマに実践しています。
①子どもの育ちの物語を保護者と共有する
 ~子どもの育ちの姿からみるコンセプトブック~
②子どもが主体的に遊び、生活するために
 ~室内環境の充実から~
③砂場における子どもの学びと育ち
④自閉症児の遊びにおける合理的配慮
 実践研究には、教職員全員が全てのテーマにかかわりますが、取りまとめを担当する学年毎に取り組みの内容をご紹介します。 

①年少・預かり保育研究部は、「子どもの育ちの物語を保護者と共有する」ことがテーマです。これまでポートフォリオシートやドキュメントシート、クラスだより、ホームページなどを通して保護者の方と子どもたちの成長を共有してきましたが、さらに今年度は、新たに作成した「コンセプトブック」を視点にして子供の育ちを確認しています。
コンセプトブックは、武蔵野東幼稚園がどのような目標に向かって、どのような考えのもとに保育環境を組み立てているのかについてまとめたものです。今まで書きためてきたドキュメントシートを集め、その内容ごとに分類して学年ごとの育ちや成長する様子を、ひも解いているところです。子どもたちの具体的なエピソードを通してコンセプトブックをご理解いただけるようになりますので、どうぞ、楽しみにしていてください。

②年中・年長研究部では、子どもが主体的に遊び、生活するための室内環境の充実をテーマに研究を進めています。室内環境を考える上で、幼稚園全体と各保育室の2つの環境の視点から取り組むことにしました。
 幼稚園全体の環境は、職員全員でワーク(話し合い)を行い、そこから見えてきた課題(子どもの荷物整理と絵本環境のあり方)に関して、環境の改善を試みています。絵本環境の改善として、まず和室にあった本棚を2階の廊下に移動しました。和室は畳の部屋が絵本に親和性がよいのではないかという要素と絵本の管理やバックヤードとしての機能を期待していましたが、実際はお母様のボランティア、茶話会でのご利用も多く、園児が気軽にアクセスする姿があまりみられませんでした。そこで、子どもたちの身近な場所に書庫を移動することにしました。いつでも先生や子どもたちが絵本を手に取ることが出来るようになりました。同時に並べる本を精選し、シリーズや作者ごとにまとめたり、その時期にあったテーマの絵本を平置きで出したりしています。
 各保育室の環境については、子どもの興味関心や、生活の作りやすさを考えながら、保育者が日々工夫していることや、それに伴う子どもの育ちの記録を収集しています。保育者同士で記録を共有し、環境の用意について互いに学び合いながら、よりよい環境が整えられるように取り組んでいます。
 幼稚園の中心にいるのは子どもたちです。幼稚園の環境の充実は、子どもたちの豊かな育ちにつながっていきます。
引き続き、実践を重ねていきたいと思いますので、楽しみにしていてください。


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幼稚園  情報ID 71511 番  掲載日時 07/22/2016 Fri, 16:29