年長 カマキリとバッタ 


バッタを捕まえよう
やっぱりカマキリとバッタ分けてあげよう
パン食べるかな・・・

 昨日、カマキリを捕まえたお友達をきっかけに、カマキリへの興味がクラスの中に広がりました。昨日捕まえたカマキリを楽しみに登園した子どもたちは、登園するなり「元気だ!」と虫かごの中を嬉しそうに確認していました。
 かごを覗き込みながらの今日の話題は「カマキリってバッタを食べるんだよ」と盛り上がっていました。そして虫かごをもって一目散に外へ・・・。草むらを真剣に覗き込んでいました。しばらくして、子どもたちが満足そうにしていたので、私も覗いてみると、バッタが3匹かごの中に。虫のことをよく知っているお友達の情報が浸透し「カマキリはバッタを食べるからね!」と嬉しそうに眺めていました。子どもたちは昨日から一緒に過ごしているカマキリに愛情がたっぷりなので、その時の頭の中はカマキリが中心。ですので、バッタ=カマキリのえさとなっていました。

 食物連鎖、自然の摂理・・・確かにその通り。

 しかし、バッタも生きているということ感じてほしいと思い、「バッタも生きているね」「食べられちゃったらバッタ痛いだろうね」「かわいそう・・・」とバッタに寄り添って声をかけてみました。すると「たしかにかわいそう・・・」と困った表情を浮かべる子どもたち。しかし「でもさ、カマキリもバッタがいないと食べ物なくてかわいそうだよ!」と続けていました。すると、悩んだ他の子が「今日のお昼は何?先生、確認してきてよ!」と。今日はパンであることを伝えると、虫に詳しい子が「カマキリはパンをマル飲みするよ!」とおしえてくれました。「じゃぁ、カマキリにはパンをあげよう」とみんなの給食のパンを分けてあげることで一致。その後は、カマキリとバッタは別々のかごに分けられて、みんなにお世話されています。
(命の大切さを感じる上で、食物連鎖や自然の現実を知ったり感じたりすることもとても大切なことと思いますが、今回は、カマキリの一方向からだけでなく、バッタの存在にも目を向けた上で行動してほしいなと思って声をかけました。)

 帰りには「虫は夜に大暴れするらしい」という情報を聞いた子が私のところにやってきて、「先生ってさ、幼稚園で寝るの?夜カマキリとバッタの様子を見てほしいんだけど」と心配そうに訴えてきました。私は幼稚園に泊まらないことを伝えると、「園長先生は、幼稚園で寝るかな?」と虫たちのことが心配で仕方がない様子。
 子どもと一緒に命の大切さを考えていきたいと改めて思いました。

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年長副主任  情報ID 72079 番  掲載日時 09/27/2016 Tue, 18:18