校長の独り言【578】 



 新聞にこんな記事がありました。
 経営難に陥った全国各地、更には海外の旅館・ホテルやリゾートを再生させている「星野リゾート」の取り組みの紹介でした。
 一般的な旅館、ホテルは、フロント係はフロントのみ、客室清掃は清掃のみ分業制の働き方ですが、星野リゾートでは大半の社員が、フロント業務、客室清掃、朝夕食の調理、配膳サービスの4種目をこなしていて、社内で「マルチタスク」と呼ばれる取り組みが今日の成功につながっているとの記事でした。
 
 今、教育界でも、教育の分業が加速しています。
 具体的には、進学のことは塾に、就職のことはハローワークに、心のケアはカウンセラーに、修学旅行は旅行業者に、掃除は清掃業者にと、・・・・・・・・。

 本校こそ、日本の古き良き時代の学校と同じであると言えると思っています。
 色々な個性の子どもたちが一緒に学び、そして、教師は一人一人の子どもたちと、真正面から向き合い、目をそらすことなく、同じ愛情を掛けて子どもたちのすべてにかかわっています。

 本校が自慢できることは、
◆混合教育という人間教育(友愛精神)にとっての最高のステージと、
 専修学校の目的である職業教育にとっての最高のステージがあります。
◆A君の担任は全教員である体制と精神の学校です。
◆フリーターを出さないを目標に、1年次からの継続的な進路指導を展開しています。  

 ですから、本校は、子どもたちの生き方のすべてに関与している学校なのです。

 「星野リゾート」と「武蔵野東高等専修学校」は、まったく異なる分野ですが、共通するものがあります。

 それは、「こころ」であると私は思いました。

校長  情報ID 72629 番  掲載日時 11/01/2016 Tue, 07:25