校長の独り言【582】 



 また、一歩前進です。
 平成28年12月14日に、「障害者支援の総合的な推進に関する」文部科学大臣講話がありました。

 『今日は、「障害のある方々への文部科学省の支援」の在り方について、私の考えをお伝えしたいと思います。
 知ってのとおり、安倍内閣は「一億総活躍社会の実現」を掲げて政策を推進しており、文部科学省もまた、その一翼を担っています。
 ニッポン一億総活躍プランによれば、一億総活躍社会は、『女性も男性も、お年寄りも若者も、一度失敗を経験した方も、障害や難病のある方も、家庭で、職場で、地域で、あらゆる場で、誰もが活躍できる、いわば全員参加型の社会』とされています。』から始まり、

 具体的には、
 文部科学省が所管する分野における障害者施策の意識改革と抜本的な拡充
   ~学校教育政策から「生涯学習」政策へ~(概要)

1.はじめに
文部科学省が、従来の学校教育政策を中心とする障害者政策から一歩進めて、生涯学習(教育、文化、スポーツ)を通じた生き甲斐づくり、地域との繋がりづくりを推進し、「障害者の自己実現を目指す生涯学習政策」を総合的に展開していかなければならない。
2.障害者の生涯学習施策推進の視点
○ タスクフォースで、現在も、生活の場である福祉施設や仕事の場、特別支援学校等で生涯学習的活動施策が行われていることが報告された。
○ これは、人の豊かな生活には、仕事、生活の保障のみならず、生涯学習の環境、体験の中から、生き甲斐を見つけ、人と繋がっていくことが必要となるため、現場がニーズに応じて対応しているもの。
○ このため、障害者であっても生涯学習を享受できるように取り組み、生き甲斐づくり、地域との繋がりづくりを障害者施策の目的の中に位置づけていくことが文部科学省に求められている。
3.文部科学省において取り組むべき課題について
(1)障害者の学びを総合的に支援するための企画立案部門の創設
○ 文部科学省の障害者施策の意識改革と抜本的な拡充の旗手として、生涯学習政策局に「特別支援総合プロジェクト特命チーム」を設置し、省横断的な推進体制を確立するとともに、速やかに「障害者学習企画室」(仮称)を置くことを目指す。
(2)生涯を通じた学び、文化・スポーツ等において取り組むべき課題について
○ 学校教育外における障害者の学習機会の充実に向けて、特別支援学校も含めた「地域学校協働活動」の推進、「障害者青年学級」や「オープンカレッジ」など様々な主体により実践されてきた学習モデルの普及等に取り組む。
○ 障害者の芸術の鑑賞機会の充実等を行うとともに、特別支援学校への芸術家を派遣する事業等により障害者が芸術活動に取り組む裾野を拡大。また、優れた才能を伸ばしていくため、障害者の芸術の公演や展覧会等の発表の機会の充実を図る。
○ 「Special プロジェクト2020」に向けた取組を加速させ、「障害者スポーツ・文化週間」(仮称)等をプロモートしていく。
(3)教育分野において取り組むべき課題について
○ 特別支援学校における障害のある子供たちのキャリア教育の充実、生涯学習を奨励するとともに、学校と卒業後の進路や生涯学習の活動の場との連携の促進に取り組む。
○ 大学等において、特別支援学校との接続の推進や、支援の中核的拠点を整備する等により、障害のある学生の支援体制を充実するとともに、各大学の障害のある学生の支援情報の積極的な情報提供を促進する。また、障害のある学生への支援を補助する学生の組織化・養成を促進する。

 正しく、また一歩前進です。
 私学の本学園の在校生、卒業生にもその恩恵がある事を強く願っています。

校長  情報ID 73224 番  掲載日時 12/20/2016 Tue, 11:48