最近、誰かをほめたり、誰かにほめられたりしたことはありますか。他人のマイナス面はいくらでも目につくものですが、人は注意されるよりもほめられる方が嬉しいのはもちろん、それによって自分でもびっくりするくらいの力を出せることがありますね。けれども、悪いところばかりを指摘されてしまうと、やる気が失せ、持っている力の半分も発揮できなくなってしまうこともあります。
「ほめる」とは、決してお世辞を言ったり甘やかしたりして相手を都合よく動かすことではなく、人や出来事の価値を見出し、それを伝えてさらなる高みに引き上げることだと思います。
それでは、どのような言葉をかけることで、相手のやる気を引き出すことができるのでしょうか。それには先ず、「すごい」「さすが」「すばらしい」などのほめ言葉をから始めてみてください。すると、それを聞いた人の脳には、ほめられた理由を考え始めることでポジティブ思考が展開し、意欲ややる気が起こってきます。
また、相手に直してほしいことがある場合には、「惜しい」といった言葉を付けくわえるだけで、人は頭ごなしに注意された時よりも、気持ちよくアドバイスを受け入れられるものです。
人が発する言葉は、自分の脳にも相手にも脳にも大きな影響を与えます。他人の悪口を言えば、結局自分への悪口となって返ってきます。他人の失敗を願えば、自分の失敗を招くことにもなるでしょう。
「情けは人のためならず」ということわざがありますが、「ほめるは人のためならず」と唱えた人がいます。普段からほめ言葉ややる気を起こさせる言葉を、お子さんにかけてあげてください。お子さんが元気になるとともに、保護者の皆さんのモチベーションを上げることにも繋がっていきます。ぜひ、試してみてください。
木村 修二 情報ID 73777 番 掲載日時 02/25/2017 Sat, 09:43 |