実践研究活動~1学期のまとめ~ 



 本園では教育重点をもとに、よりよい教育を目指して実践研究を行っています。
今年度は、次の4つをテーマに実践をしています。

①創造的な子供の姿と教師の援助 ~年齢発達とのかかわりを探る~
②教師の質の向上を目指した会議や園内研修
③幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿
④自閉症児と健常児がお互いに理解しあえるための教師の支援

 実践研究には、教職員全員が全てのテーマにかかわりますが、取りまとめを担当する学年毎に1学期の取り組みをご紹介します。

①「創造的な子供の姿と教師の援助 ~年齢発達とのかかわりを探る~」については、年中研究部が中心に取り組んでいます。創造性を育むことについては、今年度の教育重点としても保護者の方々にお伝えしています。子供の創造的な姿と考えられるエピソードを収集し、本園における「創造性」の捉えを確認しました。そのうえで、年齢における創造的な子供の姿の変化、成長や教師の援助の違いなどを探っています。
たくさんのエピソードが集まりましたが、その中の年少児のエピソードには・・・
やりたいことをして遊んでいるときに偶発的に新たなことを発見する場面がありました。発見する喜びは、その後、自ら試し工夫しながら新しいものやことを考えていく原動力になるのだと思いました。

②「教師の質の向上を目指した会議や園内研修」は年少研究部を中心に取り組んでいます。
行事のねらいや振り返り、子供たちの育ちの共有など、必要に応じて、学年や園全体で研修を行っています。研修を行うことで、さらに探ってみたいことや、実践してもう一度会議で確認したいことなどが、教師自身から生まれてきます。こうして、さらに知りたい、学びたいという気持ちから、この「会議・研修→実践→振り返り」の繰り返しをしていくことで、教師の質の向上につながっていくのだと思います。

③「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」は年長研究部を中心に取り組んでいます。平成29年度3月に文科省から告示された幼稚園教育要領には10の姿について触れられています。本園で育つ子供たちの姿を、画像を通して振り返り、10の姿にまとめています。するとやはり、人とのつながり、素直に表現すること、夢中になったり目的をもって取り組んだりすることの画像がたくさん集まってきました。これは園訓そのものです。大切に育てようとしていることが姿としてあらわれてくるのはとてもうれしいことです。それに加えて、10のなかの他の姿についても意識をして、エピソードや画像として紹介できるようにまとめていきたいと思います。

④「自閉症児と健常児がお互いに理解しあえるための教師の支援」は、自閉症児クラス担任と各学年の専科の先生が中心に取り組んでいます。
  少人数クラスと(自閉症児クラス)と、通常クラスの間では、学年に合わせた形で様々な交流を行っています。その中で、お互いの気持ちが分かり合えるように、私たち教師も様々な工夫を行っています。その教師の工夫点、またそれを行ったことによる子供たちの育ちなどを写真も使いながらまとめていきます。
  一学期はドキュメントシートの形式でまとめましたが、今後は、教師の支援が分かりやすいような記述形式でまとめ、学年による支援の違いや、効果的な支援について考えていきます。



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学年総主任  情報ID 75163 番  掲載日時 07/20/2017 Thu, 14:53