年長 お泊り保育を終えて② 


つかまえたおさかな ぱくっ!
木があれば、のぼる。シンプルなこと。
たのしかったね!

年長組の皆は、5月からそれぞれのクラスでお泊り保育に向けての取り組みをすすめてきました。さくら組でも、一泊二日のお泊り保育の生活の流れをみんなで話し合って組み立てました。決めていくにあたっては、「いいねー!」と、すぐにみんなで気持ちが一つになったり、「それはいやだ…」「ちがうのがいい…」という子がいて、なかなか意見が一つにまとまらなかったり…いろいろ、イロイロありました。その一つ一つを、どうやって決めて行ったのか。今回はその中から1つのエピソードをご紹介します。

はじめに「つくるもの」を決めました。選択肢は3つ。「なにをつくりたいですか?」という質問に、ぶんぶんごまに14人、ひのきのぼるくん(木で作るおもちゃ)に16人のお友達が手を挙げました。「ひのきのぼるくんの方が多かったので、ひのきのぼるくんをつくります!」すると…ぶんぶんごまを作りたかったお友達から「えぇぇぇー!!」と、不満の声、声、声…。それを受けて、仕切り直し。対立がしばらく続き、こう着状態になっていると、ある子(ひのきのぼるくん派)が皆の前に出てきて言いました。「やりたい子が多いからってひのきのぼるくんにしちゃったら、ぶんぶんごまを作りたい子が、お泊り保育が楽しみじゃなくなっちゃうんじゃない?わたし、ぶんぶんごまにしてもいいかな…」自分のやりたいことを譲らない!ということに一生懸命だったみんながその言葉を聞いた時の顔!“それ、あり?!”という表情をする子もいれば、“うんうん、そうだよね…”という表情の子も。とにかくこの一言がみんなの心を動かして、結果、つくるものはみんなが納得の上でぶんぶんごまに決まりました。そして、私が驚いたのは、この後です。今度はアクティビティを決めることになり、また同じように意見が分かれたのですが、その時は、“人数の多い方にする”という決め方をしようとする子が一人もいなかったのです。経験するって、すごいな。みんながみんなを思う気持ちって、すごいな…。みんなが困り、怒り、笑い合う姿を見守りながら、子供たちの持っている力って本当に素晴らしくて、尊いものだとあらためて感じました。


子供たちの体調管理や、子供たちが自分で準備をするお手伝い。お泊り保育に向けて保護者の皆様にはたくさんのご協力をいただきまして本当にありがとうございました。これから始まる夏休みも、子供たちが健康に、安全に過ごせるようサポートをよろしくお願いします。どうぞご家族で楽しい夏休みをお過ごしください。



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さくら組 担任  情報ID 75169 番  掲載日時 07/20/2017 Thu, 16:26