武蔵野東学園広報 第11号 【オンライン版】    平成14年(2002年)12月18日発行

 『東だより』トップページへ    学園トップページへ

小 学 校

重点
「個を見つめる」「融和」
 

 今年の小学校の重点は三つありますが、その内の二つについて、これまでの取り組みについて報告したいと思います。
 まず「個を見つめる」ですが、よりよい友達関係を作り上げてゆくために、「自分の良いところ探し」や「友達の長所に目を向ける」ことをしてきました。
 1年生は帰りの会に「今日のありがとう」と題して、友達のことを話しています。
 2年生は「なかよしポケット」を作りました。一人ひとりの紙製ポケットに友達からのカードが届きます。「ありがとう」「みつけたよ」「すごい」というテーマで書かれたそれらのカードは毎日の楽しみになりました。
 3年生は1週間に1度「ここをがんばりました」というカードを書いて、自分の生活を振り返るようにしてきました。先生の一言も励みになったようです。
 4年生は自分の良さや自分の弱点を探しています。また、弱点を克服するために友達を見習うことも考えました。
 5年生は国語の単元の登場人物と自分とを比較することで自分とは何かを考えました。
 6年生は自分をみつめるところから入り、価値観の違いを知るという活動もしました。友達に対する固定観念が取り払われました。

 次に「融和」ですが、健常児と自閉児が単なる交流ではなくうちとけて互いに親しくなるような環境を目指しています。学年全体の様子を紹介します。
 1年生は4月の自己紹介、自己紹介カードなどをきっかけとし、体育祭の学年競技へつなげていきました。
 2年生は、なかよしポケットをCDE組(自閉児クラス)にも設置してAB組(健常児クラス)の児童からカードが届くようにしました。
 3年生は金子みすずさんの詩から「みんなちがってみんないい」を学び、互いに認め合うことを知りました。また、友達のいいことをみつける「日記」にはCDE組の友達のことが書かれました。
 4年生は共同作業をしています。CDE組の子供1人と2~3人のAB組の子供が班を作りその班で取り組みます。1学期は張り子を作りました。2学期は双六を作り、学年のクリスマス会では一緒に遊びました。
 5年生は自然な交流を考えて、合同授業で立方体を作製しました。稲作や体育祭でも一緒に活動しました。
 6年生は沖縄学習の千羽鶴づくり、体育祭の騎馬戦練習、学園祭の劇での小道具作り等、行事を中心に関わりを深めました。
 今後も、それぞれの良さを理解し、たくさんの友達と楽しむことのできる学校づくりを目指していきます。
     日本水泳連盟
「優秀小学校」に選ばれる

 小学校は日本水泳連盟より「平成13年度 優秀小学校 東京都代表」に選ばれました。日頃の授業の成果と学童水泳大会への継続した参加が評価されたのです。 
 平成13年度の泳力状況を左の表にまとめました。25m以上泳げる児童の割合は学年を追うごとに増えていて、6年生では100%に近いものになっています。


古橋廣之進会長と記念写真

 優秀小学校に選ばれたのは全国で39校。東京都では昭和40年に墨田区立墨田第二小学校が初めて受賞。私立小学校としては慶應幼稚舎に次いで2校目です。
 7月27日(土)に大分県別府市にあるホテルで研究発表会と懇談会、翌日の28日(日)には別府市営青山プールにて表彰式典が行われました。式典には木村副教頭と大堀専科主任が参加。敗戦も間もない頃、全米選手権において4種目世界新で優勝し、敗戦にうちひしがれた国民に勇気と希望を与えた古橋廣之進日本水泳連盟会長より表彰牌をいただきました。
 今年の重点には「心と体と学力のバランス」を図るという「調和」を掲げていますので、これからも充実した水泳指導を展開していこうと思います。

平成13年度の泳力状況 (ABクラス)
25m以上泳げる児童

学年 児童数 4月    11月 割合
1年生 67 ー       9    13%
2年生 69 8      28 41%
3年生 69 39     48 70%
4年生 69 50     57 83%
5年生 67 58     63 94%
6年生 64 61     62 97%

(武蔵野東小学校体育科)

(左上) 2年生 なかよしポケット

(右上) 3年生 みんなちがってみんないい

(左) 5年生 合同授業 「立方体」