武蔵野東学園広報 第11号 【オンライン版】    平成14年(2002年)12月18日発行

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高等専修学校

  多摩地区唯一

『体育科』 15年度開設

 数年前から準備を進めておりました「体育科」がいよいよ平成15年4月に文化教養課程「体育科」として新たに開設することとなりました。


体育科についての説明会

 2年前に「音楽科」を廃止した後、さまざまな個性の生徒に対応するために新たな科を模索しておりました。そんな時に、部活動を通して人間として成長していく生徒の姿がそこにあったのです。そして、その生徒たちの多くは体育を中心に学びたいという希望を持っていました。このような背景から「体育科」の設置となったわけです。確かに職業教育という観点からすると、将来の職業生活には直接結びつきにくいところはありますが、集団の中で心と体を鍛えることで人間として、また、社会人・職業人として必要な資質《企業が高卒者に求めるもの―挨拶、言葉遣い、服装、時間の概念》を確実に身につけることができると確信しております。
 また、将来スポーツ関係の職業に就くために上級学校を目指す生徒のことも考慮して、スポーツ推薦での進学ができるよう今から各学校とのパイプ作りを進めています。

 清水校長の著書
 「ダメ人間はいない
    学校で生徒はかわる」  発売後、大きな反響が!

 9月1日、全国一斉に店頭販売された清水校長の著書が、大きな反響を呼んでいます。発売直後に寄せられた読者の声をいくつか紹介します。

 「清水さんの役目の多いのにビックリしました。こんなに多くの役職を持ちながら平然と日曜日にグラウンドに立っていることが信じられません。校長室のない校長の考え方、やらされているのではなく自らの為に自発的にやるという考え、挨拶こそが突破口、子どもから学ぶ姿勢、ナンバーワンよりオンリーワンの考え、1日1回は家族全員で食事をとる哲学、EQの重要性など全く同感です。登校拒否児と自閉児の関係に感激しました。」
 「この本を読んでいると高等専修学校の生徒を新卒採用したくなってきます。このまま僕の会社が順調に大きくなるようでしたら求人票を持っていきますので宜しくお願いします。東学園の職員は運命共同体とありますが、私達保護者もその共同体の中にいると感じています。」
 「私はこの本のタイトルを見ただけで、うちの子が変わった、うちの子が変わった、その通りだと部屋をぐるぐる回りながらつぶやいていました。事実4月の入学以来、日に日に生き生きと自分に目標を作り、一生懸命頑張る子どもの目は真剣そのもので希望に満ち、夏休みが始まる前の6月頃には大変身しておりました。校長先生の愛のある人柄、そして信念にだんだん胸が熱くなり魂が生き変わりました。」
 さらに、山梨県民の約8割の方が購読しているという、「山梨日々新聞」からは取材依頼がありました。そして、9月29日付の『東京発元気甲州人』(東京で活躍している山梨県出身者を紹介するコーナー)に「自閉児らの自立支援」「自信取り戻し不登校克服」という見出しで大きく取り上げられました。
 また、都内の公立中学校の先生方が読まれる東京都中学校進路指導研究会の会報誌「進路指導143号(12月1日発行)」からも原稿の執筆依頼があり、巻頭言に「学校の役割って何」が掲載されました。


寄せられたお便りや記事

 1B担任、天宮一大著書
「ラグビーボールを抱きしめて」
  来年2月15日、発売決定
           1,200円(税別)

 清水校長の出版に続き、1年B組担任、ラグビー部監督である天宮一大教諭の執筆本が来年2月15日に全国の書店で店頭販売されることになりました。 清水校長の本が、「混合教育」の総論であるのに対して、この本は、混合教育の各論となっています。元不登校の生徒や、過去に問題のあった生徒の指導や、自閉児の涙ぐましい努力の結果、就職内定をいただくまでの様子など高等専修学校の教育実践の記録が記されています。 また、ラグビー部の誕生から現在に至るまでの活躍ぶりなど満載です。尚、表紙の帯のメッセージは、伏見工業高校ラグビー部総監督で「スクールウォーズ」のモデルにもなり、NHK「プロジェクトX」でも紹介された山口良治先生からのものです。こうご期待。