武蔵野東学園広報 第15号 【オンライン版】    平成16年(2004年)3月9日発行

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教育研究所

  本年度の教育研究所

 本年度の教育研究所の各部の活動の一端についてご報告します。
 研究部は、教育実践に役立つ研究を進め、それをまとめたものを関係学会等で研究発表いたしました。また、創立40周年に合わせた「自閉症児のための教育とアイデア」と題する書籍の発行準備を着々と進めております。療育部は、早期教育の必要性と有効性の観点から年長児を対象とした療育プログラムを年3回、年中児を対象としたものを年2回実施しました。また、武蔵野東幼稚園の年長児を対象としたDLT教室では、15名のお子さんたちに個別プログラムによる指導を行いました。総合相談部は、2才から中学校年齢の子どもたちを対象に心理・教育等の面から家庭での療育へのアドバイスを行う教育相談を100組(2月21日現在)の方に実施しました。広報企画部は「日本自閉症スペクトラム学会」の事務局としての活動を中心に広報活動に努めるとともに、「保護者のための自閉症教育講習会」を年2回企画・運営し、66組の方に受講していただきました。また、保護者研修会において7回の教育講演も実施しました。年間2回行われた見学会では、自閉症のお子さんをお持ちの保護者の方、教育や療育関係者など330組に上る方々が参加されました。見学会以外にも多くの国内外の専門家や学校関係者の方々の見学もありました。海外からは、ウルグアイのモンテビデオヒガシより美術教員の研修生が2ヶ月に渡って各園・校で研修を受けました。他にも、スウェーデンから特殊教育の教員のグループ、イギリスから言語療法士の方が来校されたのを始め、インドやインドネシアからも見学者がありました。
 以上のように研究所は、「子どもたち一人ひとりの中に潜む可能性や能力を発見し、それをはぐくみ育てる教育」のための研究活動や療育活動を実施してきました。社会の変化、教育的ニーズの変化に対して適切に対応しながら、在学生はもとよりそれ以外の子どもたちや保護者の方々、関係諸機関等に教育・情報を提供すべき役割を担う中心的な場として、幼少期から成人期以降までを視野に入れた活動をこれからも展開していきます。(写真: 見学会の様子

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