武蔵野東学園広報 第18号 【オンライン版】    平成17年(2005年)3月7日発行

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教育センター

スティーブン・ショア氏 本年度は、武蔵野東教育センターに改名し、北原記念館への移転と業務の拡張を見すえ、ニーズの把握と活動の充実に努めた年でした。
 大きなできごととしては、学園創立40周年を記念して、かねてから要望の高かった自閉症児の療育シリーズⅠ 「たのしく身につける毎日の生活習慣」 を刊行したことが挙げられます。具体的でわかりやすいと売れ行きも好調で再版することになりました。シリーズⅡの 「学習」 についても皆さんのニーズに応えられる内容になるように検討を重ねていきます。
 療育部門に今年度新しく加えたのが、学園外の小学生を対象としたサマープログラムです。学校生活に支障がないように夏休みを利用して行いました。普段は別々の学校に通っている子どもたちですが、日が経つにつれて仲間意識が生まれてきて、一緒に遊んだりお互いを気にかけたりするようになりました。プログラム終了後も、がんばっている様子を手紙で報告してくれたり、絵などの作品を送ってくれる方もあります。春休みにはスプリングプログラムを実施します。
 また、今年度は教育相談の件数がとても多く、初めて200件を越えました。特に継続して相談に来られる方の増加が目立ちました。具体的な指導方法だけでなく、精神面でも、教育センターを「よりどころ」にして下さっていることがよくわかります。今後も期待に沿えるよう研鑽を積んでいきます。
 1月末に行われたスティーブン・ショア氏(ご自身がアスペルガー症候群)の講演会は、300名を越える聴衆を集め盛会となりました。ショア氏も、参加者の皆さんがメモをとりながら熱心に耳を傾ける姿に多大な感銘を受けていました。見学のあと、教育センター所員とミーティングを持ちました。ショア氏は 「生活療法」 を含めた 「教室や家庭ですぐに役立つ子ども一人ひとりに合った教育法」 の研究を進めています。子どもの幸せという共通する目標を確認し合い、今後の交流と研究協力を約束しました。
 教育センターでは、これからも 「子どもたちによろこびと自信を」 をキーワードに療育 ・ 相談 ・ 出版 ・ 広報・ 研究活動を展開していきます。
写真: 「スティーブン・ショア氏」

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