武蔵野東学園広報 第24号 【オンライン版】    平成19年(2007年)3月12日発行

 『東だより』トップページへ    学園トップページへ

幼稚園

 本年度の教育重点は 「幼児期にふさわしい知的発達を促す環境づくり」 「絵本の読み聞かせを大切にする」 「地域の明るい挨拶運動の励行」 の3つの目標を掲げ1年間取り組んできました。特に 「幼児期にふさわしい知的発達を促す環境づくり」では、年齢に応じて園庭や保育室の環境を変化させ、自然を含めていろいろな素材に触れることを大切にしてきました。プランターで野菜を育てたり、園庭の花壇に咲いて落ちた花をひろって色水を作って遊んだり、どろだんごを作ったりしました。数年前から小学校の先生による年長児を対象とした 「理科実験教室」も継続して実施していく中で、再実験を楽しめる環境を用意し、子どもたちの知的好奇心が満たされるように工夫してきました。
 四季折々の行事では、みんなで元気いっぱいに身体を動かして楽しんだ運動会。浴衣を着て踊った盆踊り。自然体験を中心とした年長組の山中湖お泊まり保育。そして府中の森芸術劇場での発表会まで、どれも積極的に取り組み、子どもたちは大きく成長した1年でした。
 施設面では、第一幼稚園の園舎設備がさらに使いやすくなるように、夏休み中にリノベーション(高機能化改修工事)しました。創立以来の自閉児とのかかわりの中で積み重ねられてきた 「混合教育」 への思いとノウハウが、新しい幼稚園の形として開花しました。様々な工夫で具現化された第一幼稚園園舎は、自閉児が健常児のエリアで遊ぶことだけでなく、健常児が自閉児の輪の中に入って遊ぶことも日常の風景になり、壁のないオープンスペースでの保育室など、すっきりと空間が整理されました。また、冬休みには第二幼稚園の北側の保育室3部屋の改修工事を実施して、とても明るく活動しやすい保育室に生まれ変りました。  
 父親同士のつながりも大切に考えて 「 Let’s」(通称)というお父さんの会が発足しました。子どもを中心にして子どもの幸せのために、また一歩進んだ1年であったと思います。保護者の皆様には今年も数えきれないご支援やご協力をいただきありがとうございました。 
写真: 「父親懇親会の様子」)                                                                                                     

小学校

 新校舎(北原記念館)が2月に竣工し、4月からは教育環境が整い、充実した1年間が過ぎようとしています。3年生以上の学年がAB組とCDE組の教室が横並びに配置されたことで、子どもたち同士の関わりが本当に自然となり、ちょっとした場面で、AB組の児童がCDE組の児童の手をつないだり、一緒に遊びに行ったりと、今まで以上に関係が強くなってきた1年でした。これからもお互いのことを尊重し、思いやりを深めていってほしいと思っています。
 今年度の盆踊りは、北原記念館が建設され校庭が広くなり、思う存分踊ることができました。後援会や近隣の商店街のご協力による出店も華やかさを盛り上げてくれました。とくに有志によるお父様方の 「かき氷」 は人気があり、踊りを楽しんだ後には、これ以上ないとても美味しい氷でした。 
 平成16年度から行っている 「計算テスト」 「漢字検定」 ですが、今年度で3年が経ちました。「石の上にも3年」ということわざがあるように、着実に子どもたちの力となっています。「漢字検定」においては、6年生の9割以上の児童が目標級の5級を取得することができ、日々の積み重ねの大切さと、「継続は力なり」といつもおっしゃっていた前学園長の野田先生のお言葉を思い出しました。
 平成19年度から2学期制を導入します。年間のスケジュールが過密になりつつあるので、行事の形態の見直し、無理のない年間予定にすることで、授業時数を増やすことができました。また、前期と後期の区切りは、小学生という年齢を考慮し従来の7月としました。後期の終了は2月上旬とし、その後は、学習のまとめの期間として、年度終盤に学習の定着を図り、次学年へとつなげていきます。さらなる第一歩を踏み出していきたいと思いますので、ご理解ご協力をよろしくお願いします。
写真: 「リニューアルしたかき氷機」

 次のページへ(中学校・高等専修学校)