武蔵野東学園広報 第25号 【オンライン版】    平成19年(2007年)7月19日発行

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教育センター

 

 新校舎での2年目を迎えた教育センターは、療育プログラムの受講者数も大幅に増えてにぎやかなスタートを切りました。新しい試みも加えながら、充実した支援をめざして活動を展開しています。

療育プログラム 今年度より対象年齢を2才児から中学1年生までに広げ、少人数グループでのスクールプログラムや2人一組のラーニングプログラムなどに加えて、体育教室も4教室に増やしました。毎週200名を越える子ども達が元気に通ってきています。

パソコン贈呈式 富士通株式会社が当教育センターの活動の趣旨に賛同してパソコン10台および周辺機器をご寄贈くださり、4月28日に贈呈式が行われました。早速、子どもたちは真新しいパソコンで作成した Thank you カードを富士通の方々にプレゼントし、喜んでいただきました。また、アドビシステムズ株式会社からはコンピュータソフトの提供を受けました。いただいたパソコンやソフトは療育活動に最大限に活用していきたいと思います。
             
セミナーシリーズ 本年度は子育てや教育の現場で役に立つ実践的な内容で5回シリーズのセミナーを用意しました。第1回のセミナーでは、学園卒業生の保護者である新田さんに「幼少期発 青年期行きウルトラ特急なお号」と題して、特急電車のように多動だった息子さんが年齢があがるにつれて快速、各駅停車というように落ち着いてきた様子や数々のエピソードを話していただきました。午後は学園自閉児進路アドバイザーの今城先生より障害者雇用の現状などについてわかりやすい説明がありました。第2回は、作業療法士の木村順先生より「育てにくい子どもにはわけがある」の演題で、どのように理解し支援すればよいのか、感覚統合の立場から実践を交えて解説していただきました。9月以降、第3回~5回のセミナーを開催しますのでどうぞご参加ください。

教員対象説明会 教育センターに通うことを出席扱いと認定した公立小学校が増えてきています。子どもと家族への支援のネットワークを広げ緊密なものとしていくために、5月25日に第1回目の教員対象説明会を開催しました。20名を越える小学校、養護学校、保育園や幼稚園の先生方が参加し、熱心に療育プログラムの様子を見学した後、担当スタッフと懇談しました。多くの質問が出るなど関心も高く、今後とも連携を深めながら、よりよい支援をめざししていきたいと考えています。

ボストン東スクール20周年 6月21日・22日にボストン東スクールの20周年を記念した自閉症国際会議が開催されました。寺田理事長を始め、教育センターからはボストン東スクール元校長の長内所長と元プログラムディレクターの高松主幹が招待を受けて出席しました。「明るい未来に向けて」と冠したこの会議では、イギリス、コロンビア、シンガポール、ケニアなどから各国の自閉症教育の事情についてのパネルディスカッション、脳科学、発達心理学、言語療法などの権威者等による研究発表、自閉症の当事者であるスティーブン・ショア氏の講演などが行われました。また、ボストン東スクールのジャズバンドと自閉症の天才ジャズピアニスト、マット・サベージ君とのコラボレーションや、20周年を記念した学園祭とロードレースも催され、子どもたちのあふれる笑顔にも触れることができました。大いに盛り上がりをみせたこの2日間は、20年を経て「生活療法」の苗木から太い幹へと成長したボストン東の明るい未来にふさわしいイベントとなりました。

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1・2年スクールプログラム コンピュータ教室 パソコン贈呈式 黒川社長から目録贈呈
第1回セミナー 自閉症国際会議 ジャズバンドの演奏