武蔵野東学園広報 第27号 【オンライン版】    平成20年(2008年)3月7日発行

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中学校

 今年度は教育の重点を『運用力の育成』とし、生徒が学んだことを生かして多くのことに幅広く運用し、学習活動や友愛会活動において新たな創造をする力に期待した年度でした。友愛会の部会では自分たちで行事や活動をやりきろうと、意欲的なミーティングが頻繁に行われ、リーダーシップをとる生徒は責任の重さや協力のありがたさ、まとめる大変さなどを心から感じている様子でした。生徒の力で成し遂げることに意義を置いた諸活動でしたが、活動の端々に生徒らしい発想や新たな息吹きがあり、生徒の運営によるABクラスとCDEクラスとの協同活動にも温かな気持ちが流れ、喜びや苦労を経て意識の上で大きな成長があった年度でした。
 重点教科である英語では、英語検定において2級・準2級を3年生の38%、2年生の25%、1年生も3級以上を20%以上が取得しており、ボストンからのお客様の来校やインターナショナルスクールとの交流などの機会には、積極的に英語を使っていきたいという意欲が感じられました。またCDEクラスは「生活技術の向上」を重点とした3年目にあたり、まとめとして「指示理解力」と「報告」の力を高めました。生活に関するスキル獲得の指導に力を注いできたここ数年で、CDEクラス生徒の生活力は、格段に向上してきたといえます。
 部活動では、体操競技部 男子団体総合で全国優勝、個人総合で4位と、学校史上に残る快挙を果たしました。また陸上競技部は100m女子で全国ジュニアオリンピックに出場して6位、ダンス部は全国大会で準入賞の成績を収めました。
 3年生ABクラスの進学は、私立ではICU高2名、桐朋高3名、巣鴨高、豊島岡女子高、中央大杉並高、明治大明治高、法政大高(各1名)、国立では筑波大附属高に1名、都立では西高5名、戸山高、武蔵高(各1名)ほかに合格を果たし、各自が将来の目標に照らした進路選択を行いました。                         (
画像: 「発表会」男子の武道演技

高等専修学校

 高等専修学校は、今年度、晴れて友愛寮は学園が直接運営するグループホーム・ケアホームとして東京都より許可をいただき、定員も20名に拡大され、共同生活援助を順調に展開しました。また、チャレンジショップはインターンシップの場として有効に利用されました。平成7年より2年に1度開催し、今年7回目を迎えた公開授業は、「高等専修学校における職業観育成を考える(本校の新たな取り組み:チャレンジショップ)」を公開テーマに、全国から大勢の方が来校され、高い評価を得ることができました。また、昨年度に引き続き、委託事業として、東京しごと財団心身障害者職能開発センター障害者委託訓練「ITの基礎」と「専修学校と若者自立塾と公共職業安定所の連携によるニートに対する職業教育支援事業」を行い、この取り組みを複数の会場で発表する機会を得ました。今後、フリーターやニートという言葉が武蔵野東学園の子ども達には縁のない言葉になるようこの事業の成果を学園の子ども達に還元していきたいと思っております。「職業教育の日」制定を記念する「私のしごと」作文コンクールでは、3年生渡部さんが「私の理想とする職業人」で専門学校新聞社賞を、2年生菅原君が「『フリーター・ニート』私はこう思う」でNPO高等専修教育支援協会理事長賞を、そして、学校として3年連続で優秀団体賞をいただくことができました。
 部活動においては、全国高等専修学校夏季体育大会において駅伝競走で男子優勝、軟式野球優勝、卓球男子団体優勝など昨年同様の好成績を収めました。また、スポーツ大会・臨海学習・紫峰祭・合唱コンクール・スキー教室、そして、3年生のハワイ学習など、学校行事に主体的に携わり、机上の学習では決して得ることのできない素晴らしい経験を積み重ね、今年度も一人ひとりが大きく成長できたと確信しております。
 昨年度に引き続き、本年度も「進路指導《職業観の育成》」と「自己開示と表現力の強化」を重点に掲げ、日々の学校生活を通して指導してまいりました。その結果は、大学や専門学校への合格、そして、就職率100%というように、3年生にも顕著に表れ、有終の美を飾ることができました。
画像: 紫峰祭」ステージショー

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