武蔵野東学園広報 第28号 【オンライン版】    平成20年(2008年)7月17日発行

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教育センター

 

  受講者300名でスタート

 平成20年度がはじまり早4ヶ月が経過しようとしています。平成19年度に年間型の療育プログラムを受講した方は240名強でした。3年目を迎えた本年度は300名を越し、昨年にも増してにぎやかな声がそこかしこで聞かれます。4月当初は、指導室の前で子どもに見つからないように、また心配そうに様子を見ていた保護者の方々も、今は安心した笑顔で指導の様子を見ていたり、ラウンジで情報交換したりしている姿が多くなりました。子ども達も誰に見られていても、先生の声が聞こえると授業に集中できるようになるなど成長が感じられます。本年度は『対人関係に重きをおいたソーシャルスキル』を重点として取り組んでいます。ソーシャルスキルとは、状況に応じた適応行動や対人的に適切な行動をとるための技能のことです。このような技能が社会的・対人的な文脈の中で発揮されることによって、自分と相手の双方が強化し合えることが期待されます。そのための対人関係遊び(同年齢・異年齢を含む)やゲーム的な要素を含んだ学習を多く取り入れながら療育を進めています。

 

 

 

 

 

幼児のスクールプログラム

 

 

 

 

           

ソーシャルスキル活動

 音楽教室がはじまりました

 音楽教室(2グループ14名)では、東学園の音楽教育を基本におきながらリトミックを取り入れ、教育センターならではの新たな試みを含めて療育を進めています。幼児のグループではカスタネットやタンバリン、小学生のグループは小太鼓や鍵盤ハーモニカの練習をしています。また、リトミック的な「楽しい音楽遊び」を通して、音感やリズム感を養いつつ、心と身体の調和をはかりながら社会性、創造性、感受性の成長を促していく活動を行っています。 

 

 

 

 

 

タンバリンを使って

 快調に滑り出した自転車教室

 6月よりはじまった第1期自転車教室(全7回、受講者12名)は、自転車に乗る楽しさを知り、走行ができること、両手・両足の協応動作により身体の平衡感覚を養うこと、ブレーキ操作や方向転換など安全走行のための判断力を養うことを目的に指導しています。順調に指導が進み、今はほぼ自転車に乗ることができるようになり、安全に走行するのための判断力を養う段階となっています。多数の方の応募がありましたので、第2期9月~、第3期11月~を実施することにしました。

 

 

 

 

 

みんなでレッツゴー

 

 

 

 

 

       療育についての説明

 

 

 

 

 

              熱心に見入る先生方

 教員見学説明会が行われました

 6月7日(土)に本年度第1回の教員見学説明会を実施しました。保育園・幼稚園、小学校教員あわせて18名の方が見学に参加されました。普段子どもたちが通っている園や学校での姿を思い浮かべながらとても熱心に活動の様子を見ていました。参加された方々は、施設の環境に驚き、子どもたちの療育に臨む姿勢に驚き、教材を見て驚かれていました。見学終了後の各グループ担当者との話し合いの時間には、お互いの情報を交換することができ、「地域での生活を補完する」というセンターの役割の一端が実現されてきているという実感を持つことできました。何人もの先生方が「また、見学にきます。」という言葉を残して帰られました。また、見学説明会以外にも多くの先生方がセンターの見学に来ています。その目的は、「連携と情報交換」「自閉症児への指導方法」「療育機関への理解」ということです。これからも連携の輪が広がっていくように開かれたセンターにしていきたいと思っています。

 

 

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