武蔵野東学園広報 第32号    平成21年(2009年)12月17日発行

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高等専修学校

  第24回紫峰祭盛会裡に終了

 学校行事の中でも、生徒主体で運営される最大の行事「紫峰祭」。伝統を受け継いできている「紫峰祭」も今年で24回目となりました。早くから準備を進める学習展示。1年生は毎年、創立者のことや学園の歴史、また学習活動や部活動など普段の学校生活の取り組みについて展示発表を行っています。2年生は話し合いによってその年のテーマを決定しますが、今年は、「みんなで知ろう!裁判員制度」と題して、今年から始まった裁判員制度について展示発表を行いました。その他に「ボストン研修」や「総合キャリア学科」についても展示しました。
3年生は学習展示は行わず、地下講堂において模擬店を開きます。まずはメニュー決めと試作品づくり、前売り券の作成、食材や容器の仕入れから前日の仕込み、そして、当日の作業や販売、売上金の計算など全て行います。陶芸や被服販売、初級コンピュータ教室、友愛会の百円ショップやゲームコーナーも生徒が主体となって取り組みました。家政科調理のレストランも同様です。当日の厨房は戦場と化しています。その忙しさを知っている卒業生が見かねて手伝いに入ることもしばしばです。

講堂で行われるステージショーもかなりの準備期間が必要です。ファッションショーは4月から製作している作品を自らが着用し、舞台に臨みます。3年生は大作のウエディングドレスです。
吹奏楽部は、夏休み中も学校に出てきて練習を積み重ねました。体育科・コースのパフォーマンスも3年生のリーダーが中心となり、動きを決め1.2年生をまとめ当日を迎えました。しかし、今年は中心になった生徒がインフルエンザのため欠席し、本番ギリギリまで変更もありましたが見事な演技を披露することができました。
後援会のバザーも盛況で楽しく和気藹々と1日を過ごせたようです。また、今年は、ステージショーの前に「こころの作文コンクール」の表彰式を行ったり、今年から始めた「農業従事研修」でお世話になった山梨県南アルプス市のファームフィールドトリップの出店があったりと24回目の紫峰祭に花を添えてくれました。
      (画像 3年生模擬店) 

 体育科(コース)キャンプ実習

 本校の体育科及び体育コースの生徒たちは、年2回、6月(2泊3日)と10月(3泊4日)に埼玉県秩父市にある県立大滝元気プラザにおいてキャンプ実習を行っています。標高約900mの自然に恵まれた山間にあり、都心ではできない学習活動や野外活動また勤労体験活動など様々な体験をすることができます。キャンプ中の食事は、3食全て炊事場での自炊です。飯盒炊さんでのカレー作り、牛丼、味噌煮込みうどん、バーベキューなど、班毎に食事の用意をします。3年生は手慣れたものですが、初めての1年生は苦労しているようです。自分たちが作った料理の味は格別ですが、日ごろの食事のありがたみを痛感します。勤労体験活動では間伐、まき割り、開墾なども行いました。ハイキングやオリエンテーリング、最終日の夜にはキャンプファイヤーを楽しみます。4日間のプログラムを通して、自然と調和することの大切さ、食のありがたみ、仲間の大切さなど、さまざまなことを修得することができました。

 

 

 

 

 

 

炊事場での飯盒炊さん

 卒論や教員研修の場として

 本校には毎年大勢の方が見学に訪れますが、今年も様々な目的を持って日本全国からお客様が来校しています。5年前に「不登校」をテーマにして卒論を書くために来校した東京大学教育学部の学生さんは、卒業後も大学院に残り定期的に訪れ、修士論文を書き、現在は教育学研究科総合教育科学専攻の博士課程の論文を書くために来校。昨年に引き続き、年明けのスキー教室にも同行する予定です。また、9月には琉球大学教育学部の学生さんが朝から夕方まで3日間の実習を行いました。以前NHKで放映された「こころの二人三脚」の書籍版を読んで混合教育やバディのことを知り、本校に子どもたちが抱えている学校生活の生きづらさを乗り越えるヒントとなる実践があるはずだと考え、卒論にまとめるとのことでした。    
 先日は武蔵野市青少年問題協議会の方がチャレンジショップでインターンシップの様子を見てから本校を見学。また、東京シューレ葛飾中学校の先生方の研修もありました。久里浜にある国立特別支援教育総合研究所に全国から研修に来ている現職の先生方も毎年本校を訪れ実地研修しています。このような見学や研修を通して、広くこれからの教育にお役に立てれば幸いです。

 

 

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