武蔵野東学園広報 第33号    平成22年(2010年)3月9日発行

 『東だより』トップページへ    学園ホームページへ

幼稚園

今年の教育重点は、園訓にある「すなおなこころ」を取り上げました。「すなおなこころ」とは、どういうこころであるのかについて考えを深めながら、その入り口となる日々の挨拶を大切にしてきた1年でした。家庭との連携のもとで「おはようございます」「さようなら」あるいは「ありがとう」や「ごめんなさい」が、その場に応じて、子どもの気持ちとして自然に言える習慣が身についてきました。 

 昨年12月には幼稚園に嬉しいニュースがとびこんできました。それは、ソニー幼児教育支援プログラム「科学する心を育てる」に応募した論文が優良プロジェクト園賞を受賞したのです。全国の幼稚園、保育園から100件の応募があり書類審査、現地調査、最終審査を経て、最優秀園に次ぐ優良園に選ばれたのです。この研究実践は昨年度まで3年間取り組んできた教育重点「幼児期にふさわしい知的発達をうながす環境づくり」から生みだされたものです。豊かで確かな保育実践と、それを支える教育研究。どちらも大切にしていきたいと思いました。 

  四季折々の行事はどれも印象深いものですが、今年は特に新型インフルエンザの流行があり、子どもたちの体調を考慮しながら行事を実施してきました。お陰様でどの行事も無事に開催することができました。5月の運動会では晴天に恵まれ思い切り身体を動かして楽しみました。浴衣を着て友だちと一緒に踊った盆踊り。年長の山中湖お泊まり保育では、台風が近づきスケジュール調整や保護者の皆様への連絡を密に取りながらの実施でしたが、子どもたちは、たっぷりと楽しい時間を過ごしていました。また、おいもほりや中学生と一緒に行ったお餅つきなど、どれも楽しみました。年度末の府中の森芸術劇場での発表会では、それぞれの園児たちが精一杯に頑張り、しっかりと最後までやり遂げ、自信をつけました。

  また、子どもだけでなく教職員も幼稚園オリジナルのウインドブレーカーを着用して、地域の行事に参加し、皆様に本園の理解を深めていただきました。   画像発表会 オープニングの様子)       

小学校

 今年度は重点に「決断力のある子に」を掲げて、自分たちで考えることに力を入れてきました。宿泊学習の生活班でしっかりと活動することができたり、学校生活の中で先生に頼ることなく行動したりすることが多くみられた1年でした。

 2月にガーランドBHS理事長のお孫さんであるタイラー君とサム君が来校したときも児童が中心となって歓迎することができました。まずは、帰国子女の児童が校内を案内し環境教育のまとめの発表を見学。環境について通訳するのは大人でも難しいのですが、帰国生の子どもたちは、なんとか伝えようと、とてもよくがんばっていました。4年生では習字を体験してもらいました。二人とも、初めて持つ筆にためらいながらも、とても上手に書きました。5年生は、日本に関するクイズ大会を実施。Which is ~? という文を使って作った二択クイズを出題しました。短い文ながらも全員が英語で話しました。6年生は、ひとりずつ握手をしながら自己紹介をしました。外国の人と初めて握手をしたという子どもも多く緊張していたようですが、自分が言ったことに対して反応してくれたことがとても自信につながったようです。寒い日が続いていた中で、この日だけは不思議なくらいに暖かく穏やかな天気で、まるで空からキヨ先生が見守ってくださっているかのようでした。「笑っている表情から楽しい気持ちが伝わった」「英語が話せると世界が広がると感じた」という感想がありましたが、国際人としての素地を耕すことができました。    画像5年生のクイズ大会)       

 それから、前号でも紹介しました東京電力主催のサイエンスグランプリ(小学生・中学生理科大賞)で、地区代表となった5年生の清水君の研究は、最終審査ではグランプリ奨励賞を受賞しました。さらには学校賞もいただくことができました。学校賞は今回で2回目です。「科学する心」をこれからも大切に理科教育をしていきたいと考えています。

 もう一つの重点である「環境教育」については、学園全体の職員研修会で小学校の各学年の取り組みを報告しました。来年度は共に生きていくことをテーマにして、3年間のまとめをしていくことにしています。

 次のページへ(中学校・高等専修学校)