武蔵野東学園広報 第33号   平成22年(2010年)3月9日発行

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中学校

 今年度は重点である『運用力の育成』の実践の場として、従来以上に生徒が主体になって企画・運営する学園祭を一つの目標としました。前日祭の充実、手作りパンフレット作成、業者選定からクラスに任せた模擬店など、学園祭実行委員会を中心として、生徒がそれぞれの分担で発想豊かに自分達ならではの学園祭を作り上げたことは、大きな収穫でした。また、生徒が個々の興味・関心を掘り下げることを奨励して1、2年ABクラス全員が取り組むこととした研究活動は、自由な発想に基づく意欲的な作品が提出され、今後の発展が期待されるものとなりました。日々、ABクラスとCDEクラスとの協同活動における温かな気持ちとともに、『運用力の育成』を軸にして生徒の人間性の幅を一層広げることのできた年度でした。

 重点教科である英語では、今年も英語検定において3年生の30%が2級・準2級、81%が3級以上を、また2年生の53%が3級以上、93%が4級以上を取得して安定した実力をつけています。またCDEクラスは引き続き「コミュニケーション力の強化」を目標に、「双方向の場に応じた表現力」を重点に指導を行いました。相手を意識した会話表現をすることや、その場に応じた言い方、または発言を慎むべき場を理解するなど、応用力をつけてきています。

 部活動では、体操競技部が全国大会の団体総合にて男子が優勝(19年度に続き2度目)、女子が準優勝し、男女ともに入賞という大会史上に残る結果を残しました。女子個人総合でも1位を獲得し、その後も全日本大会、国際大会で顕著な活躍を見せています。また陸上競技部は全国大会の100m女子で入賞、全国ジュニアオリンピックに3名が出場、ダンス部は全国大会で準優勝の成績を収めました。

 3年生ABクラスの進学は、私立ではICU高3名、早大学院3名、中央大高、国学院久我山高(各1名)、公立では国立高2名、西高、立川高、国分寺高、武蔵高、川越高(各1名)ほかに合格を果たし、各自が将来の目標に照らした進路選択を行いました。  画像: 志賀高原 スキー教室 

高等専修学校

 今年度、高等専修学校では新型インフルエンザの猛威を受けて緊急連絡用として幼、小、中同様メルポコを導入しました。また、職域を広げるための農業従事研修を山梨県南アルプス市にて実施しました。隔年で行っている公開授業は「職業教育と人間教育の実り-社会で羽ばたく卒業生たち-」をテーマに今年で8回目を数え、2年目となった「こころの作文コンクール」は、紫峰祭当日に講堂で表彰式が行われ、中学生に障害のある人のことを真剣に考えてもらう機会となりました。このコンクールを継続して行うことで広く特別支援教育のお役に立てればと思っております。また、昨年に引き続き、東京しごと財団心身障害者職能開発センター障害者委託訓練「ITの基礎」と文科省委託事業「専修学校とNPO団体と公共職業安定所の連携によるニートに対する職業教育支援事業」も行いました。「職業教育の日」制定を記念する「私のしごと作文コンクール」では、3年竹内さんが日本語検定委員会賞を受賞。また、学校として5年連続で優秀団体賞をいただくことができました。施設関係では、洗面所の蛇口の交換工事と、談話室や職員室などに薄型液晶テレビが設置されました。部活動においては、全国高等専修学校夏季体育大会において、昨年同様、好成績を収めることができました。

 学校行事では新型インフルエンザによりハワイ学習の延期とマラソン大会の中止を余儀なくされました。延期されたハワイ学習は、卒業式後の312日の出発となります。卒業生は存分に南国の海を満喫して、学園最後の、そして最高の思い出を作ってきて欲しいと思います。また、スポーツ大会・臨海学習・紫峰祭・合唱コンクール・スキー教室にも主体的に携わり、机上の学習では決して得ることのできない素晴らしい経験を積み重ね、今年度も一人ひとりが大きく成長できたと確信しております。

  本年度も「進路指導《職業観の育成》」と「自己開示と表現力の強化」を重点に掲げ、日々の学校生活を通して指導してまいりました。その結果は、大学や専門学校への合格、そして、就職内定というように3年生にも顕著に表れ、有終の美を飾ることができました。 (画像 紫峰祭 ステージショー 

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