武蔵野東学園広報 第34号    平成22年(2010年)7月15日発行

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小学校

  総合「環境教育~気づくことが大切~」

  6月8日(火)の総合では、前回の1~3年生に続いてNHK解説委員の室山哲也さんに地球環境についてお話をしていただきました。4~6年生を対象ということで、地球環境について3択クイズや宇宙からの映像、研究データなども盛り込まれていて、よりわかりやすく深い内容でした。
 室山さんが子どもたちに伝えたかったことは3つありました。一つは「見方を変える」(鳥の目・虫の目・ズラシの目)ことです。…同じものを見ていても同じに見えているとは限らない。だから、いろいろな見方をしたり、いろいろな考えがある。それをきちんと受け入れられることが大切である。これは友だち関係でも同じことがいえる。
 二つめは「地球は無限ではなく、有限である」ということです。 …この地球で生きていくしかない。人類は誕生してまだわずかなのに、どんどん増えて、地球を汚し壊している。限られた資源をどのように使っていくかが大切である。
 三つめは「知恵で勝負!」(人類は地球上で唯一考える力を持っている)…百年後までの気温上昇シミュレーションや宇宙ステーションから見た夜の地球の映像から私たちはこれから何をしていけばよいのか。みんなの知恵を出し合って考えてほしい。
 室山さんが子どもたちの意見に耳を傾ける場面が多くありましたが、彼らの率直な意見をしっかりと受け止めていただきました。

(画像:地球環境について)

 五嶋みどりさんコンサート

 6月15日(火)国連平和大使としても世界的に有名なヴァイオリニスト、五嶋みどりさんが来校され、朝9時から午後2時過ぎまで演奏を聞かせてくださいました。 
 五嶋さんが14歳の時に、ボストン交響楽団と共演した時の「タングルウッドの奇跡」の逸話はとても有名ですが、その後も、年間70回以上の演奏活動に加え、地域密着型の社会貢献活動にも積極的に取り組まれ、世界中で数々のプロジェクトを企画、音楽活動を日々、実践的に活躍されています。 当日は、フィンランド出身のヴァイオリン奏者シニ・シモネンさん、ドイツ出身のビオラ奏者ファイト・ヘルテンシュタインさん、アメリカ出身のチェロ奏者ピーター・マイヤーズさんも同行されました。 
 4~6年生は体育館でコンサート形式の弦楽四重奏を聴かせていただきました。4人の演奏家の息の合った演奏があまりに素晴らしく、皆、弦楽四重奏の美しい響きにすっかり吸い込まれていきました。   
 会の途中では「ミュージック・シェアリングの活動の紹介」(理念:人々にとってもっと本物の音楽、音楽家が身近なものになるようにし、豊かな人間性をめざす環境作りの手助けを行う。教養を高め続けられるようにするために、本物の音楽を通じて活動し、その活動を常に見直し、時代に先立って新たな活動を創造し続けていく)をプロジェクターの画像を通して説明していただきました。 
 演奏プログラムは、①ハイドン作曲:弦楽四重奏曲ト長調より 第1楽章 Alleglo con spirit  ②モーツァルト作曲:弦楽四重奏曲第19番ハ長調「不協和音」より 第1楽章 Adagio-Allegro  ③ブリテン作曲:Alla Marcia  ④モーツァルト作曲:きらきら星変奏曲 でした。コンサートの進行は友愛会音楽部会の子どもが担当しました。誘導・司会・学校紹介・音楽授業の紹介・質問コーナーなど、大変立派に進めることができました。また、外国人の演奏家も3名いらっしゃいましたので、英語の堪能な6年生の児童3名に通訳のお手伝いをしてもらいました。皆、発音が素晴らしいとお褒めの言葉をいただきました。会の最後に「はじめの一歩」を歌って終演となりました。 
 1~3年生では、コンサートの前後に4人の演奏家の皆さんが全クラスを回り、とても近くで演奏を聴かせてもらいました。どのクラスでも大きな拍手が聞こえました。本校では3年生から音楽の授業でヴァイオリンを使用しますので、3年B組の音楽授業の様子も見ていただきました。演奏家の皆さんに直接、手ほどきを受けた児童もおり、大変に貴重な経験になりました。

(画像: 上・教室での演奏 下・弦楽四重奏)

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