武蔵野東学園広報 第34号    平成22年(2010年)7月15日発行

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教育センター

  5年目の教育センターも順調にスタートしました

 今年度の年間型の療育受講者は、およそ425名で4月をスタートしました。保護者からの強い要望や受講者の増加を考慮して、SST(ソーシャルスキルトレーニング)教室、中学生スクール、月1回言語プログラム、月1回体育教室を新たに企画し開講しました。さらに、保護者支援として、これまで実施してきました「支援者のためのセミナー」「教育相談」「茶話会」「保護者勉強会(年間3回)」に加えて、「心理検査」として知能検査を希望者に実施するとともに、遠方の方々が活用しやすいように「電話相談」を開始しました。また、支援者養成活動の一環として、教育機関等に対して「学校コンサルテーション」を開始することにしました。

セミナーでの講演の様子

 6月5日(土)に行われました教員見学説明会には40名が参加するとともに、その他の日にも多くの教育関係者が見学に来所しています。参加者からは「センターの教材を使わせてほしい」「センターでの取り組みを他の職員にも知らせ、見学を促していきたい」などの意見が聞かれました。また、6月25日(金)には第1回支援者のためのセミナーを、80名以上の参加者を迎えて実施しました。今回は、全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会代表の田部井先生と横浜きょうだいの会代表の諏方先生に「障害のある人のきょうだい」について講演していただきました。 

(画像左:トランポリンとストレッチ体操)

 SST(ソーシャルスキルトレーニング)教室

 SST教室は、ゲームやロールプレイを通して、他者との機能的なコミュニケーションの方法を身につけることを目的にしたプログラムです。現在、小学校1年~3年のグループが2つと4年~6年のグループが1つ、それぞれ1時間30分の時間を使って実施しています。4月からの3ヶ月は、グループ内の関係づくりを目的に、集団行動を中心として友だちへのかかわり方や声のかけ方について「ペアカード探し」や友だちの顔写真を使った「神経衰弱」のゲームなどを行って進めてきました。

(画像:神経衰弱) 

 5・6年・中学生スクール

 5・6年・中学生スクールプログラムでは、グループ活動を通して社会性を養い、コミュニケーション能力の伸長を図る活動を中心に指導しています。国語、数学の基礎学力の向上を図るとともに余暇活動につながるように体育、音楽、図工の内容を工夫しています。さらに中学生年齢の子どもたちには、これまで身につけてきたアカデミックスキルやソーシャルスキルをさらに伸ばしていきながら、ライフスキル(対人関係調整、生活管理、自己理解、余暇活動など)の習得を目指した指導を実施していきます。

(画像:思い出の発表)

 保護者勉強会

 本年度第1回保護者勉強会を6月17日(木)に60名以上の参加者を迎えて実施しました。この勉強会は、当センターに通われている保護者とセンター所員が、ともに子どもたちの成長・発達を支援するために協同して学んでいける場として、互いに高めあえる関係を築けるようにとの思いをこめてはじめたものです。 第1回の『コミュニケーションに必要なこと』では、ことばの理解を深めるための「聞く、話す、読む、書く」ことについて、家庭で取り組める教材や具体的な指導事例を交えながら話をしました。また『家庭でできる体力づくり』では、家庭でできるストレッチ6種類を参加者と一緒に体を動かしながら学びました。第2回は7月16日(金)に『生活自立に向けて』と『家庭で取り組める音楽活動』、第3回は9月8日(水)に『知能検査を学習に活かす』と『余暇としての音楽』というテーマで実施する予定です。

    (画像:体育器具の説明)

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