武蔵野東学園広報 第35号    平成22年(2010年)12月17日発行

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教育センター

  支援者のためのセミナー

 9月24日の第2回は、かわばた眼科視覚支援センターの簗田先生に「視知覚機能問題への支援」について講演していただきました。「視知覚認知」とは、視覚情報を取り入れる機能やその情報を処理する機能、更にそうした視覚情報を、読み書きといった運動へ伝える機能などから成っています。「見る」という機能の不具合が、学習のつまずきや運動のぎこちなさの原因となっている可能性があるため、その機能回復をするトレーニングが必要であるとの話がありました。

 

 第3回は、11月19日に葛西ことばのテーブルの三好先生に「ことばの学習と心のやりとり」について講演していただきました。学習を一方通行の伝達の活動としてではなく、心のやりとりの場として捉え、すべての学習はコミュニケーションであり、相手の心を感じ、自分の心を伝えるという心のやりとりの場であるという視点を持ってことばの学習を行っていくことが大切であるとの話がありました。 
今年度より平日の午前中に実施したこともあり、毎回定員を超える参加希望者があり、お断りすることもありました。来年度以降も多くの方々に参加していただけるセミナーにしていきたいと思います。

(画像上:第2回セミナー講師の簗田先生 画像左:第3回セミナー講師の三好先生)

 保護者勉強会

 「余暇としての音楽」「発達検査の結果を学習に活かす」というテーマで9月8日に第3回保護者勉強会を実施しました。
 「今までの検査の結果をもう一度見直してみようと思う」「得意を活かして学習を進めていくことの大切さがよくわかった」「余暇はもっと大きくなってからと思っていましたが、今から音楽に親しんでおく必要を感じた」「家に帰って音楽を一緒に楽しんでみたい」など、多くの感想をいただきました。来年度も引き続き一緒に学ぶ場を作っていきたいと思います。

(画像:勉強会の様子) 

 教員見学説明会

 第2回教員見学説明会を11月27日に16名の参加者を迎えて実施しました。参加された先生方からは「就学に向けてどのような取り組みをしているのか」「地域の学校との連携はどのような形で行っているのか」などの質問があり、よい交流の場になりました。
 また、受講者が参加してる曜日のプログラムを学校や幼稚園の担任が直接見学されることも増え、見学後に所員と情報交換することも多くなってきています。

(画像:見学の様子)

 季節特別プログラム(サマー)

 第1回目が8月3日~7日、第2回目が8月11日~15日で、サマープログラムを実施しました。受講者は1・2回合わせて107名、そのうち幼児が19名、小学生が88名でした。中には、兵庫、愛知など遠方にお住まいの方々に加え、海外赴任されている複数のご家族が一時帰国して受講しました。
 幼児は、製作や認知課題、1年~4年生までは、「電話のかけ方」や「時刻と時間」という生活に生かせる課題としました。5、6年生は、将来の余暇活動にも生かせるように、旅行計画を立てたり、旅行先のガイドブックを作ったりできることを課題としました。また学習以外にも、ソーシャルスキルや合同活動(体育・音楽)など楽しい活動を多く取り入れました。保護者からは「遠方ではあるが、子どもの成長と私の意識向上のためにも定期的に参加したい」「子どもも私も元気をもらえた5日間でした」などの感想をいただきました。 

    (画像左:絵本の読み聞かせ(幼児) 画像上:算数の授業(小学生)

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