武蔵野東学園広報 第37号    平成23年(2011年)7月19日発行

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小学校

  朝の読書

 今年度から全校で「朝の読書」を始めました。月、水、金曜日の8時25分~8時35分の間、東の広場(図書室)や公共の図書館で借りた本、家にある本など内容は漫画や雑誌以外なら何でも良く、短い物語を何冊も読む児童もいれば、長編にじっくり取り組む児童もいます。しんと静かな中で子どもたちはみな真剣な表情で本を読んでいます。「朝の読書」が始まってから、東の広場を訪れる児童が増えました。また各学年へのおすすめの本50冊を読み終える児童が、例年に比べ早い時期に出てきているのも「朝の読書」効果と思われます。また、朝の着替えも早く済ませて席につくなど本を好きになると同時に生活面でも落ち着いた雰囲気になる効果が見られます。今後はより質の良い読書に導けるよう、図書部員が中心となって「朝の読書におすすめの本」を各学年の廊下面に展示するなど、多くの子どもたちが本に親しみ、本を好きになるような取り組みを進めていこうと思います。

(画像:教室の様子)

 菅平高原 農村体験

  5年AB組では5月11日からの2泊3日、菅平高原にて宿泊学習を行いました。今回のメインは2日目の青木村での「農村体験」です。子どもたちは5~6人が1グループとなって、12家族の農家のお宅で一日お世話になりました。前日があいにくの雨だったため、畑での農作業はできませんでしたが、山菜採りやりんごの受粉、ビニールハウス内で野菜の種まき、ネギの出荷のお手伝いなど、各家庭ごとに日常の生活の様子を体験させていただきました。宿泊学習から帰った後に、一人ひとりがお礼の手紙を書いて送ったところ、丁寧にお返事をいただきました。子どもたちは青木村の方々の優しい心に改めて感激していました。今回の宿泊学習では、ほかにもネイチャークラフトや青竹クーヘン作りなどの体験学習を多く行いました。活動を通して、人と人との触れ合いや、自然の恩恵、食と農の関わりについて学ぶと共に、グループで協力して取り組むことや、状況判断の大切さを感じることができました。この3日間の体験は、子どもたちの心に大きく響いたことでしょう。 

 (画像:温かい ご家族と)

 オーボエ コンサート

 特定非営利活動法人ミュージック・シェアリング(旧みどり教育財団)が主催する学校訪問コンサートの第3回が行われました。昨年度から継続して行われているもので、第1回は五嶋みどりさんのヴァイオリン、第2回は沢井一恵さんの箏(こと)でした。そして今回は「オーボエ」です。東京交響楽団で主席オーボエ奏者を務める荒絵理子さん、ピアノ伴奏に遠藤直子さんをお迎えし、1~4年生は約15分間、5~6年生は約1時間のコンサートを開いていただきました。オーボエという楽器はギネスブックにも「世界一演奏の難しい楽器」として認定されています。また、リードも演奏者が自ら手作りをしなければならず、演奏だけでなくその準備にも大変な時間を要する楽器です。そんな大変な楽器から奏でられる美しい響きに、子どもたちは皆、酔いしれてしまいました。演奏していただいた曲も子どもたちになじみ深いものばかりを選曲していただいたほか、楽器体験の時間も用意していただきました。質問コーナーでは「好きな曲は何ですか?」「1本のリードを作るのにどのくらいの時間がかかりますか?」「毎日どのくらい練習していますか?」「楽器はいくらくらいしますか?」などなど、たくさんの質問に丁寧に答えていただきました。子どもたちには本当に良い音楽鑑賞の機会になりました。

(画像:美しい響き)

 後援会研修部「誕生学」

 後援会研修部(2年生)の主催でバースコーディネーター・誕生学アドバイザーの青木千景先生より『「半分大人になる君へ」~親からのメッセージを伝えよう~第二次性徴期の誕生学』というテーマで講演を聞きました。当日は158名の方が出席されました。まず、子どもを授かった時・育てている時の母親の不安や喜び、生命の神秘について語られ、さらに、従来は無力と思われていた赤ちゃんが実はおなかの中で母親と協力しながら成長している事実が語られました。「赤ちゃんは、あなたを選んで産まれてくるのだ。」と時に涙ぐみながら、熱く語られました。第2次性徴期を迎えると難しい年頃になり、子どもの行動に振り回されることが多くなり、時には迷ったりしますが、そうした時こそ幼い頃を思い出し、優しい気持ちになってほしい。子どもが自己肯定できるように丸ごと存在を受け止めて愛してあげてほしいと語られました。1時間半の熱のこもった講演会でした。
 

 

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