武蔵野東学園広報 第37号    平成23年(2011年)7月19日発行

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高等専修学校

  ハワイ学習と林間学習

ワイキキビーチで海水浴

高等専修学校3年生の修学旅行はハワイです。生徒たちが最も楽しみにしている校外学習で、思い出に残る最大の行事です。そして、このハワイ学習は「混合教育」の集大成となる行事なのです。高等専修学校では1年生入学直後に行われる1年生研修から本格的な混合教育が始まります。その後、バディによる日々の学校生活やスポーツ大会、林間学習、紫峰祭、スキー教室などの行事を通して、行動をともにすることで自閉症児と健常児がお互いに理解を深め合います。そして2年後、3年生の5月にはバディの生徒たちは兄弟以上の関係になっているのです。入国審査や市内観光、ワイキキビーチでの海水浴、ホテル内での生活や買い物など全く問題なく、今年も常夏の島ハワイを満喫することができました。帰国後は、気持ちを切り替えて本格的な進路活動のスタートです。職場実習や公開模擬面接、会社説明会やオープンキャンパスへの参加など、現在、3年生は進路活動のまっただ中です。

都会では出来ない枝打ち作業

 一方、1・2年生は林間学習。今年は施設の都合で6月22日から2泊3日で行いました。場所は埼玉県秩父市にある県立大滝げんきプラザ。この施設は標高約900mの自然に恵まれた山間にあり、都会では出来ない学習活動や野外活動また勤労活動を体験してきました。今回は薪作り・こんにゃく作り・まんじゅう作り・うどん作り・枝打ち・開墾・天体観測・秩父囃子の太鼓の練習と盛りだくさんです。林間学習中、3回の食事は飯盒炊さんです。初めて参加の1年生は初回のカレー作りに悪戦苦闘。しかし、2回目は反省を生かして時間内に美味しいカレーができあがりました。3日間のプログラムを通して、自然と調和することの大切さ、食のありがたみ、仲間の大切さなど、多くのことを学ぶことができました。 

 スポーツ大会 完全燃焼

 毎年、武蔵野市総合体育館メインアリーナで行っているスポーツ大会。今年度の第24回大会は、2年後に開催される東京国体等の関係でお借りすることが出来ず、武蔵野東小学校での開催となりました。好天に恵まれた6月4日、9時40分、大会実行委員長の開会に先立っての挨拶の後、オープニング合同体操でスタートしました。本校のスポーツ大会は、混合教育を柱としているため、全員参加の競技が多くなっています。「3人4脚」「台風の目」「大玉送り」「円盤リレー(例年は雑巾がけリレー)」など、学年ごとにデザインしたオリジナルTシャツを着て優勝を競いました。『1年生 下克上~闘争魂~』『2年生 以心伝心』『3年生 絆を力に!完全燃勝?!』と学年ごとにスローガンを掲げ熱戦を繰り広げました。3年生が総合得点372点で優勝を果たしましたが、1・2年生も学年一致団結し、完全燃焼。清々しい気持ちで幕がおりました。

(画像:全校生徒による合同体操)

 ボストン研修で大きく成長

 現在、2年生女子2名が姉妹校であるボストン東スクールで研修を行っています。このボストン研修の目的は、1.ボストン東の園児・児童・生徒と積極的に接し、よき手本となって互いに高め合うこと。2.米国の文化、風俗、習慣にふれ、体験を持って自己の見聞を広め、英語の能力を高めること。となっています。また、この研修は遊びでも観光でもありませんので、してもらうのではなく、目標を持って、自ら学ぶんだという気持ちが大切です。特に、2ヶ月間、親元を離れて生活しますので生活の自立、掃除、洗濯、身の回りのことを全てやることになります。健康面においても同様です。この2ヶ月間の経験はとても貴重なもので帰国後の成長は大きく、ほとんどの生徒が親のありがたみを知り、また、将来の進路の方向性を決めてきます。実際に教員になったり、福祉関係に進む生徒も多くいます。8月9日に帰国するふたりの成長が楽しみです。

(画像:スクールのキャンパス)
 

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