武蔵野東学園広報 第37号    平成23年(2011年)7月19日発行

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教育センター

  子どもたちへの支援の充実をめざして

  4月に435名でスタートした年間型の療育受講者が、現在は460名と着実に増えてきています。受講者の内訳は、学習を中心としたプログラムが250名、各種教室が171名、その他39名となっています。今年度は、新たな試みとしてアート教室を開講するとともに、保護者の方々からの強い要望がありました言語プログラムの増設やグループ指導(以下「スクールプログラム」と呼ぶ)での体育指導の強化をはかったり、これまで5年生と6年生が一緒であったスクールを分けて指導を行うようにしました。また、昨年度からはじめた「心理検査」は、現在数ヶ月先まで予約が入っている状況になっていますし、「支援者のためのセミナー(年3回)」「保護者勉強会(年3回)」への参加者が年々増加しています。
 教育センターも6年目を迎えました。本年度は、療育内容や支援方法などをブラッシュアップするために、これまで以上に所員の研修や保護者の方々、外部機関との連携を深める活動を積極的に進めていく年度にしていきたいと思っています。

教員見学説明会の様子

保護者勉強会の様子

 アート教室を開講しました

  今年度から新たに開講しましたアート教室では、基本的な描画技法や色彩表現の方法を習得するとともに、表現することの喜びを味わいながら、個性あふれる絵画や造形作品を制作することを目的に指導をしています。授業のはじめに模写トレーニングと身近なもののスケッチを行い、課題の制作に取り組でいます。これまで、絵コンテや水彩絵の具、アクリル絵の具を使用してこいのぼりやアジサイ、虹などを制作しました。一人ひとりが課題を持ちつつ個性的な作品を仕上げています。
 将来的には作品展などにも出品していきたいと考えています。(画像:絵画作品(アジサイ、こいのぼり) 

 スクールプログラムの体育活動

  スクールプログラム(4時間半の指導)の中で実施されている体育活動を、より専門性を高めることを目的に体育専科が主体となって行うことにしました。活動内容としては、基本運動として下肢、上肢を充分に動かす各種の運動やステップ体操、倒立を行い、その後、器具(バランスボード、円盤、ジャンピングボールなど)を使った運動を行います。最後にストレッチで身体をほぐして終わることにしています。
 子どもたちからは「汗をたくさんかいて気持ちよかった。」保護者の方々からは、「身体の操作性が向上した。」や「生活リズムが整ってきた。」など、うれしい報告がたくさん寄せられています。(画像:ステップ体操) 

 支援者のためのセミナー

 年度に引き続き葛西ことばのテーブルを主催しています三好純太先生にお願いしました。演題は「生活の中のことばの学習~日常生活を中心にして~」でした。参加者からは「学習としてではなく、日常のふれあいの中から言葉を育むことの大切さを再認識させていただきました。」「共感できたり、雰囲気を作ったりして話すことが楽しいと思えるようにしていきたい。」「子ども主導の会話を心がけていきたい。」「子どもに対しての言葉がけがいかにストレスを与えていたか反省しました。」などの感想が寄せられました。
 第2回は、9月9日(金)にかわばた眼科視覚支援センターの簗田明教先生に「学習におけるつまづきとその支援~教室や家庭で取り組むビジョンセラピー~」を、第3回は平成24年1月31日(火)に文教大学教授の今野義孝先生に「豊かな心を育む温かい身体の体験づくり」の講演をお願いしています。    (画像:セミナーの様子)

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