日野原 重明 先生が来校されました。 



 平成21年10月23日(金)

 本日は、先日ボストン東スクールを訪問された日野原重明先生が武蔵野東学園を訪ねてくださいました。寺田理事長との面談のあとに小学校や教育センター、チャレンジショップなどを見学されるということでしたので、小学校は全校児童が校庭に集まって歓迎しました。

 校庭で体育をしていた6年E組の児童が朝礼台前までエスコート。そこからは、木村校長が全校児童に日野原先生の来校を紹介しました。全校で今月の歌「秋の子」を歌った後、6年生の児童が歓迎の挨拶。その後、朝礼台に軽やかに登られた日野原先生は、次のようなお話を全校児童に向けて話してくれました。

「日野原と言います。サンフィールドと言ってください。」
「さて、私は何歳に見えますか?70歳?80歳?90歳?」

子ども達に問いかけ、子ども達も元気に答えていました。

「正解は98歳です。私より歳をとっている人は近くにいますか?」
「人間は何歳まで生きられると思いますか?」

 その他、ボストン東スクールを訪問した時のこと、そして、そこで生徒の演奏の指揮をしたことなど、とても98歳とは思えない、しっかりとした口調でお話しをされました。

 そのあと、校庭では、1~3年生CDE組がローラースケートと一輪車の演技を披露しました。9月の体育祭では別々の演技でしたが、今回は日野原先生にお見せするために合同の形にしました。練習の成果があって、見事な演技をすることができました。児童がお礼をお伝えすると、両手をあげて応えてくださる先生の姿が印象的でした。

 そして、体育館では、まず、4~6年生CDE組が前期の音楽交歓会で発表した歌「大切なもの」を披露しました。最初は音楽科の西山先生が指揮をしていましたが、1番の途中から日野原先生が西山先生に代わって指揮をされるというサプライズもありました。先生も初めて聞く曲だと思いますが、この曲を初めて振ったとは思えない、子ども達との息もぴったり合った見事な指揮でした。

 それから、1~6年生AB組の児童に対して、「命の授業」をしてくださいました。ホワイトボード一杯に直線を書き、0歳、100歳と書き込みました。3名の児童に10歳あるいは9歳の位置を書かせましたが、きちんと等分できていないと両手を広げて中心は顔にある鼻だよと教えてくれました。そこが50歳。さらにそれを半分に、続けてまた半分にとしていけば、うまくわけられるというお話でした。

 計算の話としては、インドの子どもは1年生から13×13などの計算ができるみんなはできるかなと数名に聞きました。何名かは間違えましたが、5年生が正解できてほっとしました。そして、いよいよ「命はどこにある?」という質問があり、心臓、頭という答えがありましたが、先生は、命は体全体で、目には見えない。触ることのできないものと説明されました。

 今、日常行っていることは、全て自分の為ですが、大人になったら、人の為に行動できる人に、そして世界の人々のことも考えられる人になってください。戦争は絶対にいけません。喧嘩はすることもあるでしょうが、いじめてはいけません。みんなの命を大切にして、人のために時間を使える人になってください。と、子どもたちの中を歩き回りながら、質問をされたり問い掛けられたり、マイクがなくてもよく通る声で熱心に指導してくださいました。

 「時間を人のために使う」姿が、そこにありました。日野原先生をはじめ関係者の皆様には、今日の出会いで学んだことを実践することで、感謝の意を表すことができたらと思います。ありがとうございました。

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小学校  情報ID 33454 番  掲載日時 10/23/2009 Fri, 23:57