サマープログラム
本年度の新しいプログラムとして、夏休み中の8月23日~27日の期間に、外部の小学1年生を対象としたサマープログラムを実施しました。生活面、学習面、コミュニケーション、遊びのスキルなどを中心に指導を行い、保護者に対する講習も同時並行で実施しました。療育プログラムは、地方からも参加しやすいように配慮し5日間連続で行っています。今回も遠方からホテルに泊まって参加した家族がいました。
すっかり打ちとけた最終日のランチパーティーでは、終了を惜しむ声しきりでした。「今まではピョンピョン跳んではまた食べることを繰り返していたのですが、ここでは、落ち着いて座って給食を食べている姿を見ることができ、ビックリしました」
「不安をかかえながら毎日を過ごしている親御さんのための“希望の光”であり憩いの場です」
などの感想が聞かれました。
希望者が多くこのプログラムに参加できなかった方々のために、春休みにスプリングプログラムを実施することにしました。様々なニーズに対応できるように、今後もプログラムの充実をはかっていきたいと思います。(写真:サマープログラムの様子)
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学会での発表
教育センターでは、教育相談や療育支援のほかに研究活動の一環として学会での研究発表を行っています。今年度は主に以下のような発表を行いました。
◆「通常の学級における自閉症児への教育的支援」(日本自閉症スペクトラム学会 8月 文教大学)
近年、特別支援教育への取り組みが始まり、通常の学級で一日を過ごす自閉症児への教育的支援のあり方が課題の一つとなっています。この研究は、その教育的支援のあり方について、具体的に「国語」を取り上げ、自閉症児の特徴についてまとめたものです。
◆「自閉症幼児の対人認知に関する予備調査」(日本特殊教育学会 9月 早稲田大学) このところ、幼稚園・保育所などでは「ちょっと気になる子どもたち」の存在が注目されています。そこで「気になる」要因の一つである対人認知に注目し、健常児と自閉症児を比較しながら、子どもたちの実態を調査しました。
◆「自閉症スペクトラム児のための発達検査開発に向けての予備研究」(日本教育心理学会 10月 富山大学) 現在、新しい発達検査の開発を本学園理事の植草学園短期大学寺山千代子教授や吉備国際大学小林重雄教授らとともに進めています。この研究は、その基礎データの一つとして、発達検査の数値の安定性などについてまとめたものです。
(写真:日本自閉症スペクトラム学会におけるポスター発表)
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お知らせ ①
武蔵野東教育センターは、新校舎建設にともない、2学期より小学校の東館2階へ引っ越しました。
お越しになる場合は、小学校の受付に立ち寄ってから、校庭脇を通って東館外階段からお入りください。
② 武蔵野東学園本館を会場として、日本自閉症スペクトラム学会主催の研修会が行われることになりました。
各分野の概論中心の講座ですが、当日参加も可能ですのでご参加ください。(1日 4,000円、2日 8,000円)
平成17年1月15日(土)10:00~16:30 ①自閉症教育概論 ②発達障害 ③自閉症の心理学
16日(日) 9:00~15:00 ④アセスメント概論 ⑤福祉制度概論 ⑥栄養管理
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