武蔵野東学園広報 第39号   平成24年(2012年)3月9日発行

 『東だより』トップページへ    学園ホームページへ

中学校

 学園50周年事業の一環である3年間の校舎リニューアル工事の、中心となる校舎増築などが夏に完了しました。進行に工夫を要する難工事であり間接的に震災の影響も受けながら、関係する多くの方々の熱意をもって完成し、現在は授業を始めとした諸活動や混合教育を進める環境という点で、益々の活性化を促す場となっています。
 教育の面では今年度は「個の力」を重点に掲げました。昨年度まで殊に行事など学校運営の面で生徒たちの運用力に質的な向上があり、今年はクラスや委員会など集団単位での取り組みから生徒個人に焦点をあて、個性の伸長や個々の実力強化を重視しました。学習における取り組みは当然として、個人の活動を表出させる授業であったり、行事や校外学習において個々の発想や企画力が求められるなど、生徒各自の意識が高まりました。
重点教科である英語では、今年も英語検定において3年生の50%が2級や準2級を、87%が3級以上を、また2年生の75%が3級以上を取得して安定した実力をつけています。またCDEクラスは今年度は特に「ソーシャルスキルトレーニング」に力を入れてきました。「生活教養」の授業では場面に応じた行動や会話などの総合的なトレーニングをしていますが、学校生活のあらゆる場面が良いトレーニングの機会となり、そして家庭との連携も強化して効果が上がっています。
 部活動では、体操競技部が全国大会の女子団体総合で昨年に続き優勝、見事2連覇を達成し、男子団体総合でも6位入賞を果たしました。これで体操の全国制覇は、過去の男子2回と合わせて計4回となりました。また陸上競技部は関東大会に3種目で出場、ダンス部は東京都大会で優勝し、全国大会では準入賞の成績を収めました。
 3年生ABクラスの高校進学は、私立では早大学院、早大実業学校、ICU、立教新座、都立では日比谷、西、八王子東、立川ほかに合格を果たし、各自が将来の目標に照らした進路選択を行いました。

   ( 画像: 全国大会優勝トロフィーをもって (女子チームと男子チーム)  

高等専修学校

 高等専修学校において特筆すべきは、本年度の1年生から制服をフルモデルチェンジしたことが挙げられます。生地はウォッシャブル素材で家庭でのクリーニングが可能、またワイシャツ・ブラウスの色の選択が可能となり、学内外問わず好評を得ています。4回目を迎えた「こころの作文コンクール」は、紫峰祭当日地下講堂で表彰式が行われ、中学生に障害のある人のことを真剣に考えてもらう機会となりました。特別支援教育の理解推進の一助となるよう、来年度以降も継続してまいります。「職業教育の日」制定を記念する「私のしごと作文コンクール」では、初年度から7年連続で優秀団体賞をいただくことができました。施設関係では、第二コンピュータ室のパソコンをハイスペックのものに入れ替えを行い、さらに防災対策として施設設備の点検、災害に備える物品等についても見直しを図りました。
 部活動においては、陸上部が高校駅伝東京都予選で107校中18位。ラグビー部は夏合宿において有志を募っての釜石市におけるボランティア活動を展開しました。また、全国高等専修学校体育大会では、陸上部男子駅伝で2チームが出場し優勝・準優勝、卓球部女子団体で初優勝するなど、好成績を収めることができました。
 学校行事では、スポーツ大会が平成25年多摩国体開催に向けての改修工事の影響により、武蔵野総合体育館から武蔵野東小学校に場所を移して行われました。雨の心配がありましたが、当日好天に恵まれ盛会に終えることができました。その他、林間学習・紫峰祭・合唱コンクール・スキー教室にも主体的に携わり、机上の学習では決して得ることのできない素晴らしい経験を積み重ね、今年度も一人ひとりがまた大きく成長できたと確信しております。
 本年度も『進路指導〈職業観の育成〉』、『自己開示と表現力の強化』を重点に掲げ、日々の学校生活を通して指導してまいりました。その結果は、大学や専門学校への合格、そして、厳しい経済状況に東日本大震災の影響を受けた中ではありましたが、就職内定をいただくなど、進路決定に顕著に表れ、有終の美を飾ることができました。

 
 (画像 フルモデルチェンジした新制服 

 次のページへ(教育センター・学園総合)