武蔵野東学園広報 第41号    平成25年(2013年)3月8日発行

 『東だより』トップページへ    学園トップページへ

教育センター

  各種教室における療育活動

  教育センターで実施している教室には、コンピュータ、体育、音楽、アート、ダンス、SST(ソーシャルスキルトレーニング)があり、各教室で重点的に取り組むことを定めて活動しています。コンピュータ教室では、ホームポジションや正しい指使いなどの基本を徹底することで、入力が速く正確になってきました。体育教室では、模倣運動を意識して取り入れることで集中力が高まり活動への取り組みがよくなりました。音楽教室では、いろいろなリズム楽器を用いて音楽を体で表現することにより、歌唱や器楽の練習によい影響が出ています。アート教室では、毎回行っている模写トレーニングにより構成力がつき表現の幅が広がってきています。ダンス教室では、ヨガの動作を取り入れたことでゆっくりとしたテンポでも曲の流れに応じて表現できるようになっています。SST教室では、友だちと協力してパズルなどを製作したり、話し合いを基にゲームをしたりすることで、集団でのルールや人との関わり方を学んでいます。ご紹介したことは、活動のごく一部ですが、それぞれの教室がテーマを決めて繰り返し取り組むことで、保護者の皆様から子どもたちの表情や行動が変わってきたとの感想が寄せられています。

音楽教室

ダンス教室

アート教室

コンピュータ教室

 ウインタープログラム

 12月26日より北は岩手県、西は和歌山県からの参加を含めた65名の子どもたちを迎えウインタープログラムを実施しました。幼児は羽子板や凧などお正月に向けた作品を作りました。小学生は、国語、算数、合同活動、音楽、図工、SSTなどの活動を行いました。保護者の方々からは、子どもたちが生き生きとした表情で活動している姿を見て参加してよかったなどの感想をたくさんいただきました。 

   (画像: 小3~6年の合同活動)

 教員見学説明会

 子どもたちが通っている関係機関の方々にセンターでの活動や教育内容を理解していただき、連携して子どもたちの成長を促していくことを目的に、教員見学説明会を実施しています。本年度は、6月23日と11月17日に実施しました。毎回活発な意見交換ができ、情報を共有することができています。

(画像: 見学の様子)

 支援者のためのセミナー

 本年度の6月29日の第1回目は、埼玉県立大学の川俣実先生による「子どもの理解と関わりに役立つ感覚統合」の講演でした。感覚が鈍感・過敏、不器用さなどの特徴的な子どもたちの例をあげながら支援のポイントについて話をしていただきました。10月3日の第2回目の東京学芸大学の藤野博先生による「自閉症スペクトラム障害の子どもたちのコミュニケーション支援」では、認知特性からコミュニケーションの指導事例まで具体例を示しながらの話をいただき、保護者も支援者も日常の支援にいかせるヒントを得ることができました。1月30日の第3回目は世田谷区就労支援センターすきっぷの施設長である上滝彦三郎先生による「世田谷区就労支援センターすきっぷの就労支援」の講演でした。就労に向けて個別の支援計画を立て支援をしていることや職場訪問などの働く意欲を高めるための活動を工夫していることなどの説明に続いて、就労のポイントとして「毎日通う習慣、挨拶、報告・連絡・相談」が重要なので、学齢期から意識していくことが大切とのアドバイスがありました。来年度も多くの方々に参加していただけるセミナーを企画していきます。

 

 

 次のページへ(学園総合)